アメリカで、シリアルにエビの尻尾が混入していた、という問題がニュースやSNSで騒がれているようです。
このテーマを扱ったYouTube動画「『食の雑学』をゆっくり解説」をもとに、食品衛生、異物混入対策のプロが、専門家としての立場から指摘、解説などをしていきたく思います。

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えしています。

「ゆっくり解説」に物申す!?

皆さん、「『食の雑学』をゆっくり解説」というYouTube動画をご存知でしょうか。

その名の通り、毎日、食についての雑学を扱っているYouTubeチャンネルです。
今やチャンネル登録者数43万人(2021年4月24日現在)、ともなれば十分な人気番組だと言えるでしょう。
いわゆる「ゆっくり」系の食バージョンなんですが、ぼくも食品に関わる立場上、ほぼ毎日チェックしていたりします。

一視聴者としては(以下あくまで個人的意見ですが)、日々ためにもなり勉強させられることが多い一方、うーん、すみません。「セブンイレブン詐欺」はじめ「キンコン西野プペルカー」などいくつかの解釈についてはちょっとばかり俗情的な偏りが気になったりもするんですけど、でもモノの見方は人それぞれですし、それはぼくには関係のない話。
無論それらを差っ引いても、食品に関わる方々は見ておいて損はない、ためになる番組なのでオススメなんですがね。

さて、そんなことよりもですね、今回ちょっと面白い話が挙げられていたので、ちょっとここに触れていきたいと思います。
あ、ごめんなさい、タイトルちょっと煽りました。
別にケチやイチャモンを付けたいわけでは全くなく、逆に良いテーマなので深堀りすることで食品衛生、異物混入を考える上での様々な気づきや発見をしていこう、というのがここでの本当の狙いです。

まず、今回の話のもとになっているのは、アメリカで起こった異物混入事故。
ロサンゼルス在住のテレビプロデューサーであるジェイセン・カープ氏が食べていたシリアルに、エビの尻尾らしきものが混入していた、というのです。

で、この事の顛末を扱ったのが、今回の記事のもととなる「『食の雑学』をゆっくり解説」の一動画です。

今回はこの内容について、異物混入、食品衛生の専門家ならこれをどのように捉えるのかについて詳しくお話していくことにしましょう。

それじゃ、ゆっくりしていってね!!!

アメリカでシリアルにエビの尻尾が混入

詳しい話は動画か、その元になっているニュース記事を読んでいただくとして、話の主な流れはこのようなもの。
アメリカのシリアルにエビの尻尾らしきものが入っていた。
メーカーに伝え、検体を送ったら「これはシリアルの製造上発生するシナモンシュガーの塊だ」と回答された、という。

ぼくはアメリカの市場の実態やこのメーカーを全くわかりません。
なので、もし日本だったらという話でしか考えられません。

ですが、少なくともある一定レベル以上の規模の経営をしていて、どう見たってエビの尻尾であるものを「シナモンシュガーの塊だ」と答えるようなメーカーは、少なくとも日本には常識的に存在しません。あったらそんなものは淘汰されていることでしょう。
何故ならそれは、やもすればコンプライアンス違反にすらなるからです。

アメリカの実情は知りませんが、日本であればそもそも本部クレーム対応は製造工場内の部署ではありません。
そんな担当者や管理者が最も関心があることは、「適切なクレーム対応をするかどうか」です。それが彼らの仕事であり、その責任であり、評価です。
工場に非があるかどうかは、彼らには関係のない話です。
「エビの尻尾を砂糖の塊にごまかす」ことは適切なクレーム処理とは言えません。ということは、製造工場ではなく彼ら自身に今度は責任がかかります。
そんな彼らが、どう見てもそうじゃないものを外部検査にも出さずに、独断ですまそうとするのはデメリットだらけでメリットが欠片もありません。

さて。
ここで一つ、押さえておくべき重要なポイントがあります。
実はこれは、ただの食べかけの食材の混入ではありません。
誰かが食べたものが入っていた、汚い。そんな異物混入ではありません。

何故か。
今回混入しているのはエビだからです。
エビはアレルギー物質であり、今年6月からは食品衛生法上の表示義務対象となります。
これはメーカーにとっては、やもすると虫や毛髪の混入以上に問題となりかねないのです。

この「エビの尻尾の異物混入」というのは、一般の人の持つイメージからはさておいて少なくとも食品メーカーにおいては食物アレルゲンの混入、しかも表示義務である特定原材料7品目の混入ということを意味するものであり、つまりは食品衛生法上の法令違反対象にすらなりかねません。


ニッポンハム食の未来財団

例えば、ゴキブリはじめ虫が混入していることは、少なくとも日本では、それ直ちに法令違反にはなりません。
よほどのことがない限り、消費者の健康の危害とならないからです。

何度にもなりますが、日本の食品衛生法では、「健康に危害をあたえる異物混入食品の製造販売」を禁じているだけで、そうでないものは対象外です。
虫の混入した食品を食べて気分が悪くなった、健康を害したと、その人が主張するのは勝手ですが、しかしその因果関係を医学的に証明することは不可能でしょう。
(虫の混入が企業にとって軽い、という意味ではないですからね、念の為。)
ですからこの場合、製品回収する必要は、ありません。

多くの方が勘違いしていますが、製品回収の義務は食品衛生法を違反したときだけです。
あるいは、行政が定めている食品の成分規格がありますが、これを逸脱しているときだけです。
異物混入すなわち製品回収、なんてナンセンスこの上ない話です。
製品回収というのは本来、謝罪の意の表明のためにするものでも、ましてやネットではびこる何者かを叩きたいための「けしからん」俗情のためにするようなものでもないのです。
ここらへん、大きく誤解している一般の方が多すぎです。

例えば動画で「(日本を含めた意味で)大手企業は過ちを認めない、認めたら自主回収で莫大なコストが発生するから」と言っていますが、それは違います。
多くの日本の大手企業は、正しく現状を調査した結果をそのまま伝えるものだし、自主回収の必要があれば行いますが必要がなければやりません。

ですが、「エビの尻尾」の場合は、そうはいきません。
これでもしアレルギーが発生した、となれば「健康に危害をあたえる異物混入食品の製造販売」となり、一発法令違反、完全に行政リコール案件となります。
これをもみ消すリスクを堂々と行おうとする食品メーカーは、まずないでしょう。
本当であれば社内大騒ぎになり、本社品管は休む間もなくひた走り、行政指導の前に自主的に回収報告を行うなど、とにかく鎮火のために守りに徹することになります。

そもそもどうしてエビの尻尾が入っていたのか

くどいようですが、アメリカの事情やこの工場の実情は知らないので、一般的な日本の食品工場でのこととして置き換えて話します。

一般的にシリアルの製造工場で、エビの尻尾は混入しません。
ましてや身を食べた残りカスのような尻尾は、少なくとも製造工程上、混入することはないでしょう。
何故なら、製造室内に持ち込むことが出来ないからです。
弁当などを食品工場内に持ち込んで、製造室内で食べているなら話は別ですが、今どきそんなところはほとんどないでしょう。(アメリカは知りません)

それに一般的なシリアルの製造工場では、エビのむき身を原材料に使いません。
いくら別製品を製造しているといったって、シリアルの工場で魚介類の下処理から行うことはないでしょう。
ましてやエビのような食物アレルゲンは、保管自体が厳しいものです。

上にも書いた通り、「エビの尻尾」の混入はアレルゲン混入を意味します。
つまり「工場でのアレルゲン管理が出来ていない」という意味にもなります。
こんなことをまともな工場なら、許すはずがありません。

ではエビの尻尾はどうして混入したのだろうか。

この画像を見る限りなのですが、エビはシリアル内に練り込まれてもいないし、高熱が加わったようにも見えません。(どうなんだろう?加熱されているのかな。この画像ではよくわかりません)
であれば成形、焙焼の後に混入したことになります。

ただしブラウンシュガーがまぶされている、という。
ということは焙焼後の工程で混入したのでしょう。
そのまぶされ方にもよりますが、もし完全に付着しているのであれば、焙焼したシリアルに味付けするその工程内で混入したことは明らかでしょう。
(画像からの判断なのでわかりませんが)

いずれにせよ普通この工程はHACCPでいうところの「清潔作業区域」であり、他エリアよりも管理が厳しいものです。
そんな工程に、原材料として使うことのない、また他材料よりも保管ルールの厳しい食物アレルゲンであるエビの尻尾が混入するのか。
可能性としては、限りなく低いところでしょう。
限りなく低い、というか普通に考えてありえません。
ましてやアレルゲンであるエビのむき身を使った製品を隣接ラインで同時に製造することも、普通ならありません。くどいようですが、アメリカでは知りませんが。

工場側でもそう思っていることでしょう。
いや、さすがにエビの尻尾は混入しないだろうと。
ぼくも本社の品管なら、それは消費者の悪意のいたずらだと判断するでしょうね。あくまで「日本でなら」ですし、そもそもそういう姿勢を消費者対応として取るかどうかは全く別である上、まずは検体を見てからの判断となるでしょうが。
それが企業側の強気の理由でしょう。

動画ではSNSの反応として、「故意に混入させた」や「ネズミによるもの」などと紹介していますが、これもあまり考えられないとぼくは思います。
そりゃ「故意に混入させた」というのは人間の所業なので止めることにキリはありませんが、普通に考えれば余りありえる話ではありません。
(あくまで普通に考えて、ですが)

第一に、どうやって持ち込むのか。
工場入場時には全身のローラーがけ、手洗い、アルコール手指消毒、エアシャワーという手順が待っています。その間エビの尻尾はどうするんでしょうか。
まあルールがずさんな工場は、ないわけでもないですが。
第二に、今や食品メーカーはそうした故意に行われるリスクのために、「フードディフェンス」にかなり力を入れています。
もちろんそれも絶対ではないのですが、そう簡単にアレルゲンの異物混入となるエビを故意に入れられるほどたやすい話ではありません。尤もこれも工場次第ですが。


YouTube「『食の雑学』をゆっくり解説」

んじゃ、ネズミ説。
この投稿者さん、あなた素人じゃないですね?(笑)
工場ラインの片隅にネズミが営巣する事例があることを知っていますね。

ただし、この可能性も、そんなに高いものではありません。
ただしネズミが餌を食べる場合、それを安全な場所に運ぶことはありますが、わざわざ人のいる製造ライン無いやその頭上にまで持っていくことはないですし、その場合、複数ともきれいに尻尾が残っているなんてことはちょっと無理があるような気もします。
まあその普通はあくまで日本だけの話であって、アメリカの工場はそうじゃないのかもしれませんが。

消費者由来の可能性?

そんなわけで、一般的にはこりゃ消費者の悪意あるイタズラだとメーカー側から捉えられてもおかしくはないでしょう。
では、アメリカの事情は知りませんが、もし日本のある程度の規模の食品メーカーでこれが発生したら一般的にどう対応されるのか。

まず何はさておき、検体を受け取ります。話はここからです。
ただしDNA検査なんて普通しません。というか、する必要がありません。
この場合、形状観察と反応試験を行うことで、タンパク質かどうかで生物か砂糖の塊かがわかるからです。
エビであれば一応、カタラーゼ検査を行い、加熱がかかっているかどうかを確認しておく。
尤も既に加熱調理されたエビの食べ残りだったら意味がありません。
…というのが、一般的に検査依頼を出した場合の対応でしょうね。

これらをもって、検査結果を消費者に提出します。
それがエビだろうが砂糖なんだろうが、検体の事実は事実だからです。ここで嘘をつく必要はありません。エビだとしたって、消費者側で混入することは少なくないからです。

同時に、製造工場に問い合わせる。
上の通り、当然混入はありえない、とおそらくは返ってくるだろうが、調査報告書を作成し提出するように指示します。
一方、社内ではこれは消費者の可能性が高い、という処理に向かうでしょう。
とはいえ、アレルゲンの混入だ。行政報告をして同時にリコールを発令する。
消費者のいたずらの可能性を高く想定しながらも、謝罪に向かう。
まあ、こんな流れじゃないですかね。

ではどうしてこのアメリカのメーカーは、誰がどうみてもエビの尻尾でしかないものを砂糖の塊だと答えたのか。

わからないのが、「調査チームが画像から」砂糖の塊だと答えているところです。
「画像」から?
いや普通、検体を直接分析検査にかけるものです。
画像ってのが判らない。アメリカだと事情が違うんでしょうか。

確かに外部委託で検査をお願いしたら、この場合、2~4万円くらいの経費がかかります。
ですが、言ってみれば健康危害すら起きかねない混入事故か否かでその程度ですから、普通の日本のメーカーでそれをケチるところはないでしょう。

まあ当事者は納得がいかないから自費でDNA検査をしているようですが、別にDNA検査などせんでもエビはエビ。砂糖は砂糖です。
エビだからどうした、という気が正直、しないでもない。

更にはデンタルフロスが混入?

さて、話はこれで終わらない。
なんでも更に袋の中にはデンタルフロスまで混入していた、というではないか。

デンタルフロスは樹脂です。
デンタルフロスについてぼくは詳しくはないですが、おそらくシリアル製造の工程同様に加熱されれば形状変化が激しく生じるでしょう。
ということは、形状が残ってシリアルに付着しないでいる場合、加熱焼成の工程後に混入したことになる。
これも相当苦しいような気がしますね、アメリカは知りませんが、少なくとも日本の普通のレベルの工場だったら。

デンタルフロス、ということは製造室内で歯磨きをしているということです。
ですが日本の工場では、製造室内ではマスク必着。場内トイレだって基本は外しません。
まあそこで外して歯磨きをしたとして、先にも言った通り、その後は全身のローラーがけ、手洗いとアルコール手指消毒、エアシャワー、という入場手順が待っています。

で、それを手に持って工場に入場した従事者が、包装工程へと向かい、それが落下して製品内に混入した。
これがデンタルフロスの混入経緯となります。


YouTube「『食の雑学』をゆっくり解説」

「衣類に付着し、混入した」。
お、鋭いですね!
投稿者さん、あなたも素人じゃないでしょ?(笑)

これはありえるかもしれませんね。ただし上の入場手順をしっかりやれば脱落するものですが。
それに日本での食品工場の着衣は、こうしたものや脱毛を付着させないよう制電性機能のある無塵衣を使用するのが普通ですし、裾などからも脱落しないよう工夫されたものとなっています。

日本の企業にも対応に問題がある?

さて、動画には「日本の事例」なるものも紹介されていましたが、実はこの動画の中でぼくが一番「ん?」となったのが、これらに対する対応です。

いや、専門家ではない一般の人の認識というのは所詮こういうものなんだろうなというのも理解はできるのですが、しかし、とはいえプロ目線としてはやはり違和感を感じえない。

では、二点ほど例を挙げてみましょう。

まずはカップラーメンにカメムシが混入していた、という話です。


YouTube「『食の雑学』をゆっくり解説」

そもそも、販売店はこの件には関係ありません。
そりゃセブンイレブンはノータッチになるでしょう。当然です。

しかもこの人、しっかりちゃっかり謝罪の菓子折りもらってるわけですよね。
で、その上でメーカーからの報告の「虫が工場に入る隙間もなく、なおかつ今までカメムシが入った報告がないので今回の件はありえない」というのがどうやら気に食わない、と言っている。

あ、断っておきますが「入ったことがない」ってのはあれですよ、「過去のカメムシの異物混入」のことじゃなくて「過去工場内にカメムシが外部侵入し捕獲された記録がない」というってことですからね。
(ちょっと勘違いしてませんかね?じゃなきゃ企業側はそんなことわざわざ言ってきませんよ?)

で、このメーカーの回答はどういう意味なのか。
防虫管理のプロが教えましょう。

まず大手メーカー工場でカメムシが原型を維持したまま混入ができる工程エリアというのは、加熱・乾燥工程後ですから、かなり清浄度が高いものです。
それが「虫が工場に入る隙間がない」ということの意味です。

そしてこの工場でも当然ながら、PCO業者に委託して毎月、防虫管理をしていることでしょう。
で、そのPCO業者からは毎月、工場内でこんな昆虫が何頭捕獲されました、というデータが数値報告として出されます。
そのモニタリング結果の中にはカメムシの項目もあって、その捕獲がこれまで認められていない。
それが「今までカメムシが入った報告がない」という意味です。
まあ普通、一般的にそれほどないものですよ、工場内の製造室内奥でのカメムシ類の捕獲なんてものは。

つまりここで企業側が言いたいことは、
「365日工場内で虫の捕獲データをずっと取り続けているが、その中にカメムシ類の捕獲は今まで1頭も見られていない。
つまり、工場周辺の自然環境においてカメムシ類の生息自体が少なく、その外部侵入による危害や影響を受ける可能性は極めて少ないということになる。
また現状において工場内でのカメムシ類の内部発生リスクも少ない。(※1)
これらのことから、当工場内でのカメムシ類の混入の可能性というのは非常に低いと推測される」
という意味です。

しかもメーカー側はそのカメムシ類の検体を受け取り、検査委託をどこかに出しているのでしょう。
外観の損傷が低い。触覚や脚部やらが揃っている。つまり加熱・加圧されていない。
ということは、これ、消費者側で混入させたものだ。間違いなく、そうメーカーに思われたんでしょうね。
まあぼくでも思うでしょうね。思う、というより事実、そうだったんでしょうね。単にこの投稿者さんにその自覚がないだけで。

「いや入ってたんだろ」と動画は言っていますが、実は多いもんですよ無自覚な消費者由来の異物混入は。
どのくらい多いかというと、下の記事のようにこんな専門家のぼくですら「いやこれ入れたの、ぼく?…ぼく…しかないよな?」ということがあるくらいですからね?(笑)

いずれにせよ、その結果、工場での混入リスクは極めて低い、と回答しているわけです。
これは至極正解の回答です。
「混入しない理由にはならないだろ」と言うけれど「混入リスクが極めて低い理由」には十分なりえる答えだし、それを言うんだったら霊夢さん、「じゃあ、消費者側で混入しない理由」を示してください、と言われたらどう返すんですか?


YouTube「『食の雑学』をゆっくり解説」

一方、大手メーカー焼きそばに混入していた「どこからどう見てもプラスチック」に見える異物を送ったら、塩の結晶だと言われた、という話。


YouTube「『食の雑学』をゆっくり解説」

動画では「いやいや塩の結晶は無理があるだろ」と魔理沙さんが言っていますが、そちらこそ無理があるだろ、です。
だいたいこのレベルの大手が、樹脂片程度の混入に嘘をつくわけが絶対にないです。
普通なら、外部委託の異物検査に出すのが当たり前だし、樹脂なら近赤外スペクトル検査ですぐに分かります。
間違いなく検査結果が「塩の結晶」としてあがってきてますよ、それ。
無理があるかどうかは知りませんが、そういう結果が出たならそのとおりなだけでしょう。

(ちなみに、なにか樹脂片のように見えるけれど、検査の結果資材由来の植物片だったとか、そういった例はいくらでもあるものです)

そもそもこのクラスの大手で、分析結果に嘘を答えたりずさんなクレーム対応をするわけがありません。
先の通り、するメリットが全くないですし、それは消費者の知名度があろうが庶民だろうが対応は普通、全く同じです。ましてやSNSが盛んな今では尚更のこと。
尤もその回答を一般の人がどう捉えるかはそれぞれ違うでしょうが。
ちなみに樹脂片だとしても、製品の製造ロット単位での回収義務は直ちには発生しませんからね、一応。

※1:「いやカメムシなんて内部発生しねーから」とここで思われた方。あなた、素人さんじゃないですね?(笑)。
でも残念でした。実は、ごく稀に、あります。
マジかよ!?と思うじゃないですか。ぼくもそう思いました。いつか記事で取り上げます。

まとめ

今回はアメリカで発生したエビの尻尾の異物混入をテーマとしたYouTube動画に沿って、異物混入対策のプロとしての目からこの件について解説してみました。

先にも書いたように、別にぼくは動画にケチを付けたいわけではないので、くれぐれもそこは誤解なきように。
あくまで、異物混入対策、食品衛生の専門家として、これらをプロはどう見てどう判断し、対応するかについて解説したに過ぎません。
もちろんながら今後も引き続き、この「『食の雑学』をゆっくり解説」の更新を楽しみにしています。
皆さんもどうぞ是非、一度見てみてください。
特にぼく同様、食品関係を仕事とする方々は必見です。

以上、このように、このブログでは食品衛生の最新情報や知識は勿論、その世界で長年生きてきた身だから知っている業界の裏側についてもお話しています。
明日のこの国の食品衛生のために、この身が少しでも役に立てれば幸いです。

■□貴方の工場・店舗で悩んではいませんか■□
・どうやって防虫管理・衛生管理をすればいいか判らない
・今やっている防虫管理・衛生管理が正しいか判らない
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だったら貴方が防虫・衛生管理のプロになればいいのです!

高薙食品衛生コンサルティング事務所にようこそ
  • 私達は、どんな工場、お店の方でも防虫管理・衛生管理のプロレベルに育成することが出来ます。
  • 何故なら、防虫管理・衛生管理のプロとは、基礎知識に加えて「正しい管理の仕組み」を作れる能力を持つ者のことだからです。
    この「管理の仕組み作り」を知るこそが、防虫管理・衛生管理のプロへの道なのです
  • そんな防虫管理・衛生管理のプロを育成し広めることで、日本の「食の安全安心」を、さらにより広く、より高くさせることが私たちの使命だと信じています
  • どうですか?
    そんな防虫管理・衛生管理のプロにあなたもなって、本当の「食の安全安心」を私達と一緒に広げていきませんか?