食品衛生のプロが、気になったメディアのニュースを紹介・解説したり、あるいは日々の衛生管理業務で起こったお話などを、さらっと簡単に触れていきます。
そんな日々の雑記帳、今日のお題は、「カフェインと昆虫の求愛行動」についてです。

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えしています。

カフェインでサカるコクヌストモドキ!?

さて、始まりました。
簡単なニュースチェックや、日々の衛生管理の現場で起こった話をサラっとしていく、「今日の衛生管理屋の独り言」。
本日は、「カフェインと昆虫の求愛行動」についてのニュース紹介です。

岡山大大学院環境生命科学研究科の宮竹貴久教授(進化生態学)らのグループは、コーヒーなどに含まれるカフェインが、昆虫の雄の求愛行動を活発化させることを突き止めた。
カフェインが昆虫の記憶や睡眠に影響を与えることは報告されていたが、求愛に関する報告は初めてという。

ヤフーニュースを徘徊していたら、ふと目にしたこのニュース。
防虫関係に関わる身としても、ちょっとばかり興味深い話です。
そこで今日は少しこれについて、追ってみるとしましょうか。


Wikipedia

コクヌストモドキとは

まずはちょっと、「コクヌストモドキ類」という虫について、簡単に解説しておきましょう。

「コクヌストモドキ類」というのは食品メーカーの人ならお馴染みの通り、米などの穀物やそれを原料とする穀粉などを害する貯穀害虫の一種です。
「モドキ」と名付けられているように、元々「コクヌスト」という甲虫がいます。
穀(コク)の盗人、というだけあって、穀物の害虫として古くから知られている昆虫です。

しかしこの「コクヌスト」と、今回のお話の主役、「コクヌストモドキ」とは全く別種の昆虫です。
確かに赤褐色で、画像で見た感じそれほど大きな違いはなさそうに見えます。
実際、同じ甲虫ではあるのですが、しかしコクヌストモドキは「ゴミムシダマシ」の仲間です。(ゴミムシダマシ科)
尤も、こっちもまた「ゴミムシ」とは違う「ゴミムシダマシ」なのでややこしいのですが、とにかくこれらは別の虫であるどころかコクヌストモドキは体長わずか3~4mmと大きさがコクヌストよりもずっと小さく、場合によってはコクヌストモドキはコクヌストの餌にすらなる虫だったりもします。

例えば、パン工場や洋菓子工場、チョコレート工場、その他小麦粉を多量に扱うような工場、あるいは白米を扱う工場のサイロや倉庫などでは、かなりな頻度でこのコクヌストモドキが問題になります。
しかしそうした工場で、コクヌストが問題になることはそれほどありません。
実際にぼく自身、コクヌストモドキで困っているお客さんには山程お会いしてきましたが、コクヌストが内部発生して困っているというところは、まあゼロではないでしょうが、それほど会ったことがありません。

このように、コクヌストモドキはコクヌスト以上に食品工場では問題になりやすい貯穀害虫の代表格といっていいでしょう。


Yahoo!ニュース

ではそんな食品工場では、コクヌストモドキをどのように対処しているのか。
そこでよく生息要因調査、モニタリング調査として使用されているのが、コクヌストモドキ用のフェロモントラップです。
富士フレーバーさんの「トリオス」というのが有名です。

つまり、オスのコクヌストモドキに対し、メスのコクヌストモドキの人工的なフェロモンを利用して誘引し、捕獲しようとするものです。

カフェインでコクヌストモドキが性的刺激

今回のこの発表は、昨年、岡山大学での実験によって明らかになったものです。
「コーヒーは虫のオスにとって精力剤なのか~カフェインを飲んだオスは、求愛にせっかちになる!」として、昨年、その結果が岡山大学から既に発表されていました。

興味深いのは、これはカフェインによって昆虫のオスの性的刺激が促進されることの世界初の研究発表である、ということです。

カフェインによる昆虫の影響というのは、ぼくは正直知らなかったのですが、これまでも色々と研究されてきたようです。
例えば、英グリニッジ大学の論文発表によると、カフェインがあたかも「気付け薬」のような働きを行うことでミツバチの記憶力を上昇させる、ということが言われていたり、その他ショウジョウバエの睡眠にも影響を与えていることなどが研究されてきているのだとか。

元々、カフェインというのは植物にとって天敵である虫から身を守るために生成する毒性物質です。
しかしこれが同時に、生態学的な「ドラッグ」として作用している、なんてこともありえるという。
これらの研究結果もまたそれらを解明する鍵の一つになるかもしれませんね。

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