食いしん坊なプロの衛生管理屋が、食品衛生に無理くり絡めながら美味しいグルメや新商品を紹介&レビューするという企画モノ、「グルメ食品衛生」。
今回は、12月2日にマクドナルドから出された毎年恒例の冬限定メニュー「グラコロ」と、その新商品として同時発売されたニューカマー「コク旨ビーフシチューグラコロ」について試食レビューをしていきたいと思います。

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えしています。

新型コロナウイルスとマクドナルドの業績

2020年4月。
それは緊急事態宣言後、まだ間もない頃のこと。
確か4月中旬くらいの話です。

数週間ほど前には、あれだけ人ごみでごった返していた大都市から、一変して人が消失。
観光地はゴーストタウンと化し、東京の繁華街からは人も車もパタリと消え失せ、あれだけ渋滞していた首都高速をはじめとする高速道路はガラガラになり、通勤時間帯の日常光景だった満員電車も、スカスカ。
夜のネオンもぽつりぽつりと、うすら寂しい状況に…。
皆さんの記憶にもまだ新しい光景でしょう。


BUSINESS INSIDER

さて。
そんな不要不急の外出自粛の下、ぼくのうちの近くを走っているガラ空きなはずの幹線道路が、なぜか渋滞している。そんな状況を、目にしました。

いや、元々交通量の多い国道なので、渋滞なんていつもだったら日常茶飯事。まったくもって珍しくもなんともない。
でも今はそれとは事情が全く違います。
緊急事態宣言で、街中の交通量も大きく激減しているなか、渋滞なんてほとんど起こりようもないといってもいい状況。
にも拘わらず、ここでは何故か、発生している。
しかも、いつもはそんな滅多に混むようなことがない、妙な場所で。
しかも、左車線のみで。

え、事故?
え、それとも工事?

いいえ、違いました。
正解は、マクドナルド渋滞でした。
ドライブスルー渋滞。
コロナウイルスの感染を恐れた人々は、巣篭りの生活の中で、ドライブスルーでのテイクアウトを求めたのです。

実はこうした現象は、各地でも同様に見られることになります。
その結果、どうなったか。
コロナ禍によってほとんどの飲食業が痛ましいまでの大打撃を受け、多くのチェーン店が閉店、撤退を余儀なくさせられているなか。
なんと、マクドナルドだけが驚きの業績を残したのです。


MOTA

コロナ禍で一人勝ちしたマクドナルド

事実、この頃のマクドナルドの業績は、目を見張るものがありました。
日本マクドナルドが5月に発表した決算において、緊急事態宣言だった4月のマクドナルドの業績は、なんと前年同月を上回っての6.7%増。
さらには5月に至っては、更に大幅アップしての15.2%増です。

これ、凄くないですか?
だって外出の自粛によって、日本中の全ての、と言ってもいいであろう飲食店が、売り上げ大幅ダウン。
前年の売り上げを維持することだってとてもではないが困難だったのにかかわらず、なんとマクドナルドは前年度売り上げを大きく上回ったのです。

しかもその好調はさらに続きます。
緊急事態宣言の解除後、6月にはさすがに一旦落ちるものの、8月、9月とプラスが続き、その強さを見せつける結果となりました。

日本マクドナルドの対前年同月比の推移(既存店売上高)
  • 2020年3月度:▲0.1%
  • 2020年4月度:6.5%
  • 2020年5月度:15.2%
  • 2020年6月度:▲3.2%
  • 2020年7月度:1.0%
  • 2020年8月度:12.4%
  • 2020年9月度:6.3%

 

どうでしょうか。

2020年は新型コロナウイルスの猛威によって、飲食業界はかつてない大打撃を受けました。
結果、飲食店の廃業率は過去最高です。
しかし、そんななかでもマクドナルド(と、あとケンタッキー・フライド・チキン)だけが業績を大幅に伸ばしたのです。

その要因は、先にも触れたように、ドライブスルーなどによる成熟したテイクアウト戦略。
そしてそれにともなう、ファミリー層へのアピールでしょう。
ここでの子供向けセットの充実や、数々の新しい商品の開発販売が合わさって、見事に消費者に刺さった、というわけです。
例えばハッピーセットに付いた「トミカ」のおもちゃや、「ごはんバーガー」などがそれでしょう。
これらがファミリー層のニーズを刺激し、人に対面しない車ならとドライブスルーに行く。
そんな購買活動を巧みにうながすことで、マクドナルドはこの大きなピンチをチャンスに見事変えたのです。

2020年冬のグラコロ発売開始

おっと、ぼくの専門は飲食経営ではなく、あくまで食品衛生です。
なので門外漢が偉そうに話すのは、もうこれくらいにしておきましょう。

「あたかいって、ごほうびだ。」

はい、というわけで。
そんなマクドナルド、冬の定番限定商品といえば、そりゃあもう何と言っても「グラコロ」でしょう。

言うまでもないですが、「グラコロ」とは、勿論グラタンコロッケの略のこと。
外はサクサク、中はトロトロ。
クリーミーなホワイトソースに相性抜群のえびとマカロニを加えた、そんなグラタンコロッケをサンドしたハンバーガーであり、1993年の登場以来、毎年冬になると期間限定で販売される人気商品です。

今年も師走に入って冬を迎えた本日12月2日、例年通りに販売がなされました。
しかも今年は、この普通のグラコロに加えて、新メニュー「コク旨ビーフシチューグラコロ」も同時発売されている、ということ。

…て、ビーフシチューグラコロ?
なんだそりゃ?
なんでもマクドナルドのホームページによれば、いつものグラコロにかかっているコロッケソースの代わりに、赤ワインを使ったビーフシチューソースがかかっており、さらには牛バラ肉がごろっとそこに乗せられているのだとか。

冬の風物詩「グラコロ」に、期間限定で「コク旨ビーフシチューグラコロ」が登場します。
クリーミーなホワイトソースに相性抜群のえびとマカロニを加え、外はサクサク、中はトロトロのグラタンコロッケに、赤ワインで旨みとコクを引き出したデミグラスソースで風味豊かに仕上げたビーフシチューソースと、アクセントにマスタードを合わせ、キャベツとともにバターが香るふわふわ蒸しバンズではさみました。
寒い季節に食べたくなるグラタンとビーフシチューの味わいが一緒に楽しめる、この冬だけのおいしさをぜひお楽しみください。

ジュルル…。

これはたまらん、是非とも食べてみたいぞ!
そんなわけで早速、発売当日12月2日に、マクドナルドに行って買ってきてしまいました。

試食レポ:実際にグラコロを食べ比べてみた

2020年12月2日。
雨降りしきるなか、いざマクドナルドに。
そう、このマクドナルドは、冒頭で話したドライブスルーの渋滞を起こしていた例のマクドナルドです。

店の内外でもしっかり宣伝されている、グラコロと、新登場のコク旨ビーフシチューグラコロ。
こいつだ、ぼくはこいつに用があるのだ。

カウンターにて、グラコロとコク旨ビーフシチューグラコロを単品にてご注文。
ついでにポテトも頼みます。
うちの子供らが好きなんだ、マックのフライドポテト。
それらをテイクアウトで自宅に持ち帰り、早速袋から出してみる。

さあ、それではいただきますか。
まずは開封し、外見から確認。
うーん、こうやって見るぶんには余り変わりはしない。

ではまずいつもの「グラコロ」から、いただきます。

うん、いつものあのグラコロだ。
さっくりとした軽い歯ごたえの衣に続く、なんともクリーミーな食感。
このとろっとろのソフトで優しいクリーミーさが、このグラコロの魅力。
余り味がキツめでないのも、グラコロならでは。
この柔らかなパンズととろけるようなグラタンの味わいがいんだよなあ。

結論。
美味い、やっぱり美味いぞ。
え、全て小麦?
いんだよ、そんなこたあ美味ければ。

さあて、お次はお楽しみ、注目の「コク旨ビーフシチューグラコロ」です。
まずはご開封。

なんでもこのコク旨ビーフシチューグラコロ、
グラコロの上にソースとともに、ごろっと牛バラ肉が乗っかっているのだという。
マジで?
ちょっとだけパンズを開けて、中身確認。

うーん…。
ごろっというよりは、ちょろっという感じ?
ちょっと写真とは違うんですけど。

まずは2つに切ってみる。
断面はこんな感じ。
とろっとろなのが伝わります。

まず一口がぶり。
お、パンチが効いている!
優しいグラコロとは違って、ぐぐっと迫ってくるような味わいだ。

まず印象的なのが、ビーフシチューを思わせる甘口だが強烈なデミグラスの風味。
これが柔らかなクリーミーさを覆い隠す、やもすれば抑え込むかのような、濃厚な強めのインパクトを与えます。
なるほど、この濃厚さは、確かに「コク旨」といっても過言じゃない。
でも、美味いぞ、これもこれで。
濃い口好きにはこっちのほうが受けそうだ。

しかもこのソースがまた、千切りキャベツにかけられたたまごソースとよくマッチする。
いやあ、このたまごソース、なかなかいい仕事してますよ。
加えて、それを絡めたシャキシャキのキャベツも秀逸。
ぴりっとアクセントとなっているマスタードも、いい引き立て役だ。

でも、やっぱり牛のバラ肉は、ちょっとよくわからないかな…。

日本マクドナルドのHACCP対応

さて、これで終わってしまってはそこらの試食レポブログと変わらない。
そこで、例によって食品衛生の話題にも触れておきましょう。

このように業績を伸ばしている日本マクドナルドに関して、このようなニュースが報じらているのを10月半ば頃に目にしました。

日本マクドナルドは、毎日店舗で実施している温度計測や衛生管理を「紙」ベースから、より正確で効率的なタブレット端末を使用した「デジタル」へと10月1日から順次移行していく。

従来、フードセーフティーの記録は、すべての項目を人が目視で確認し、手書きで記入していたが、独自に開発した新たなデジタルフードセーフティーシステムを導入。
HACCPの重要管理点に関わる食品の温度計測から、一般衛生管理として清潔な厨房環境の維持、調理手順、従業員の行動の確認など、多岐にわたるチェックポイントを簡単に操作できるタブレット端末やBluetooth対応温度計を導入し、効率的かつ正確に実施していく。

IoT化が進むなかで、衛生管理、品質管理などに関わる帳票のデジタル化は、昨今の大きな流れの一つです。
そこであちらこちらのメーカーが日々商品開発を進めているところなのですが、まあぼくから見ると玉石混交、といったところじゃないでしょうか。

そんななか、マクドナルドにおいても独自のシステムの構築を目下手探りで進めている、という状況が見えてとれます。
このようなシステムによって、「重要管理点(CCP)」となる商品の過熱温度管理、例えばビーフパティの中心温度をBluetooth付きのデジタル温度計で測定し、それを記録としてデータ化していく。

こうしたデジタル化は、まだライバルであるケンタッキーやモスバーガー、バーガーキングなどをはじめとした日本のファーストフード業界ではそこまで本格的にはなされていない。まさにマクドナルドは業界の先陣を切っての導入、といったところでしょうか。

まとめ

今回は12月2日に発売されたばかりの、マクドナルドの冬の期間限定メニュー「グラコロ」と、新たなラインナップである「コク旨ビーフシチューグラコロ」の試食レポートに加え、コロナ禍でのマクドナルドの圧勝ぶりや、最新の衛生管理ツールの導入についてのお話をさせていただきました。

なお、この期間限定「グラコロ」は、来年2021年の1月までの扱いとなっています。
ご興味のある人は、どうぞお早めに。

以上、このように、このブログでは食品衛生の最新情報や知識は勿論、その世界で長年生きてきた身だから知っている業界の裏側についてもお話しています。
明日のこの国の食品衛生のために、この身が少しでも役に立てれば幸いです。

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