皆さん、すっかりご無沙汰しております。
前回の記事から1ヶ月。すっかり更新が滞ってしまいました。
そこで今回はここ1ヶ月、10月末から11月内に起こった食品衛生関連のニュースを少し振り返ってみるとしましょう。

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えしています。

約1か月ぶりの更新と11月に起こったこと

はい皆様、お久しぶりです。
ごめんなさい、すっかり更新が滞ってしまいました。
前回の更新が10月25日。
で、本日が11月25日ですから、ちょうど1ヶ月の間が空いてしまったことになります。

いやねえ、ここしばらくちょっと個人的なことでドタバタってたり、それと何より(まあありがたいことなのですが)業務の多忙さがいよいよ限界に達してしまったりなどしているうちに、あらら1か月があっという間に過ぎてしまいました。
更新を楽しみにしていてくれた方々、ホント、申し訳ありませんでした。
そして、お待たせいたしました。
今日からまたブログ更新を再開させていくつもりです。
なにせ今日はこれから幕張に向かって、フードテックジャパン参加ですからね、そのレポートなんかもしていこうかと思ってますよ。

いやあ、そんな10月末からの11月ですが、世間では色々ありましたねえ。
分断と混迷の米大統領選、そして第三波ともいわれる新型コロナウイルス感染者の急増。
そして「鬼滅の刃」映画の興収が「アナ雪」超えてみたり、ユニクロとジルサンダーのコラボ「+J」でひと騒動あってみたり…。

って、食品衛生関係ねえ!
というわけで、今回はそんなこの1か月ほどの食品衛生界隈を少しばかり振り返ってみることにしましょう。

え、ブログ更新のリハビリ?
な、なんのことかな?フフフ。

晩秋にも立て続いていた食中毒

というわけで、ここ1か月の食品衛生事情を追っていこうかと思っているのですが。
まず少しばかり目立っていたのが、食中毒です。

ぼくの専門上、統計学的に日々これらを見ているわけではないのですが、しかしそれでも今年の春から夏にかけては、食中毒統計は明らかに例年より少なめでした。
実はコロナ前の1月、2月においては、事件数、患者数ともに前年度同様、あるいはそれ以上だったのですよ。

しかし新型コロナウイルスが本格化し始めた3月くらいから事態が急転。
印象的なのは、「自粛期間」中だった4月~5月です。
ここにおいては、事件数は前年度比が25.2、患者数においてはなんと3.5。明らかにここしばらくの過去最少数でした。

んー、これじゃちょっと伝わりづらいっすね。少し伝え方を変えましょう。
今年の5月のことを思い出して下さい。
皆が自粛中で、何かと手洗いに気をつけていたあの頃。
この月の食中毒事件数は、38件でした。
38件。
昨年の5月が99件に対して、ですよ!?
しかもその38件中、ほとんどがアニサキス。
つまり、細菌性微生物による食中毒は、ほとんどなかったということになります。
(カンピロバクターの食中毒が象徴的でしょう。昨年この月に27件だったのが、なんと0件!何を況やというもの。)

そしてそこから食中毒シーズンである夏。ちょっと梅雨時の6月に一度高まったものの、その数はその後大きくはならなかった。

これらにおいても、新型コロナウイルスの影響は少なからずあったんだと思います。
これも推測でしかないのですが、おそらくは自粛で痛い目を見た外食産業の支え手たちの必死の努力もあったのではないか。
ようやくの再開、今ここでそんな不祥事を出したら死活問題、それだけはすまいと衛生管理に気を入れていた。そんな効果がそこにあったことは、誰にも想像に難くない話です。

しかし、そのような中でも起こり始め、そして少しずつ増加を見せていったのが9月くらいからだったかと思います。
やがてポツリ、ポツリと報道に散見するようになっていきます。
ではそんな食中毒が、どのように10月末から起こっていたのかを見ていくとしましょう。

10月末に立て続いたカンピロバクター食中毒

そもそもですが、全ての食中毒事故が報道に取り上げられるわけではありません。
実際、ニュースとして世に出てくるのは、あくまで氷山の一角でしかないのです。
ですからよほど大規模なものでないと、よくてせいぜい地方新聞の小さな記事に扱われる程度というのが実際のところ。
そのため日本中のすべてを把握するのは、実はなかなか難しい。

そんな食中毒事故ですが、それでも10月終わりには立て続いてのカンピロバクターの食中毒が報じられていたのを体感的に覚えています。
その中で何より注目を集めたのが、東京都中野区の小学校で起こった100人超の給食によるカンピロバクターの食中毒でした。

 

カンピロバクターの食中毒で100人を超えるのは、ちょっとない。
だってどんな献立だったのかわかりませんが、いくら鶏肉からカンピロバクターが検出されたとしても、その肉そのものを食べるのは100人もいないのが普通です。
しかも切ってスープの具などで加熱してしまえば殺菌されるため、このようなことは余り起こりません。
ということは、生肉の取り扱いなどといった、カンピロバクターの汚染を広げる大量調理における問題がそこに起こっていた、ということが予測される。
恐らくは何かの交差汚染が生じたものだと思うのですが、しかし結局これも食中毒の要因はわからず終いでした。

10月末からの集団食中毒

このように、10月末から集団食中毒がいくつか報じられています。

10月30日、岐阜県の保育園でサルモネラ食中毒が発生。
園児34人が発症しています。

 

そしてその二日後、11月1日には今度は秋田県の保育施設で、腸管出血性大腸菌O26の集団感染が発生。
こちらでは23人が感染しました。

 

その一方では、東京都内でウェルシュ菌の食中毒も発生しています。
なんでも、八王子の救急救命士の養成施設で、46人が発症。

 

ウェルシュ菌は一発起こると3桁にもいきかねないため、この程度ではまだそれほど大規模とはいえないのですが(勿論よかったのですけど)、こうしたことも起きている、ということで取り上げておきます。

ノロウイルスもそろそろシーズンに

かたや、晩秋を迎えて残暑もようやく落ち着いて次第に気温が下がってきたせいで、いよいよノロウイルスもシーズンを迎えつつあります。
この11月くらいから増え始め、冬場にむけて次第に上昇する時期になるからです。

11月上旬には消費者庁がノロウイルスの食中毒、感染症に注意喚起を発表。

 

そうこうしているうちに、早くも気温が下がっている北海道ではすでに2つの幼稚園で集団感染が報じられています。

 

やっぱり頻発していた給食への異物

さて、一方で異物混入事故はどうか。

一般的な食品製造メーカーによるそれほど大きな異物混入クレームや、それによる回収事例などは見られていませんが、その一方で学校給食などでは相変わらずぽろぽろとしょうもないものが入っては、小さな報道が連続で繰り返されていました。

例えば、兵庫県の小中学校に、ガラス片のようなものが混入。

 

ガラス片というと多くは製造時の設備由来であることが多いのですが、しかし分析の結果、後にこれはガラス片ではなく岩石であり、製造工程上の問題ではないことが判明しました。
石ということは原料由来が多いものですが、まあ詳細はわかりません。

その他、北海道ではプラスチック片の混入が、茨城県でも金属異物の混入が、千葉ではビニール片の混入が見つかるなど、あちらこちらでこんなことは発生しています。

まあそれぞれの詳細はいいとして、これらのうちぼくが気になったのは山形県での給食にアブラムシが混入していた、という話。
ネット上で話題になったせいか、あちこちでニュースが削除されていますが、残っているものを。

 

ネットで言われていることの良し悪しはさておくとして、専門家の目線から一言。
どうやら白菜に付着していたということですが、実は(上のニュースにも書かれている通り)アブラムシは非常に微小なうえ発見がしずらい上、実は完全に洗浄工程で落とすのは本当に難しいのです。
いやほんとね、洗浄しても、なかなか剥がれんのですよ。なのでこれ、正直、そう一般の皆が思われているほど簡単な話ではありません。洗えばいいってもんじゃないのです。
上の報道を見る限りでは洗浄不足が指摘され、その対策として「野菜は必要であれば4回以上洗う」としていますが、さてそれが多忙な給食の現場で実際に出来るのか、またその効果が出せるのかは、なんとも言えないところでしょう。
まあ…実際問題、難しいんじゃないかな…。

ちなみにこういう場合、ぼくらのようなプロに相談するとさっくり「いや、そんなんこうすりゃ一発ですよ」という簡単な解決策があるのですが、まあ有料級のアドバイスなので内緒です(笑)。
ヒントは、あるものを野菜の洗浄段階で使うのです。が、こんなこと、大手のPCO業者すらも知りません。

おっと、話を戻して。
ここ近々では愛知県豊田市の幼稚園では、ミックスフルーツから金属片が2個発見。
これは11月17日に、フルーツミックスの缶の切りくずであることが確認されています。
さらに新潟県佐渡市では、複数の小中学校で給食センターが提供していたパンにこれまた針金状の異物が混入されていたことが報じられています。

だしパックでヒスタミン食中毒!?

というわけで、割と地味というかそれほどインパクトの少ないここしばらくの食品衛生事故ですが、そんななかでちょっとおもしろかったのがこちらです。

 

11月16日、東京都墨田区の保育園で、給食を食べた園児28人が発疹などの症状が出たという。
保健所が調べた結果、きつねうどんのスープからヒスタミンが検出。
原因は、給食の調理段階で市販のだしパックを10分というメーカー指定の調理時間よりも45分と長く煮たため、ヒスタミンが抽出されたことだという話。

ってマジかよ!?
これはかなり珍しい話なのとキャッチーなネタだったため、ネット上でも話題になっていました。

ごく一般的にいうなら、ヒスタミン食中毒というのはアグロやカツオの赤身魚において、冷温管理にヘマこいてしまったためヒスタミンの産生菌が増殖した魚類を食べることで生じるアレルギー性の食中毒です。
ですがこの場合、こうした微生物の活動はありえない。

なのでここから先は、完全にぼくの専門を超えているので言及は極力避けておきましょう。
どうも、過度の加熱によるヒスチジンの脱炭酸反応によってヒスタミンが生成されたのではないか、という意見が言われていますが…。
ええ?
こんなのあるのかね!?

まとめ

今回は久々1ヶ月ぶりの更新ということもあって、ここ1ヶ月の食品衛生について振り返ってみました。
ふう、こうやって見てみると、秋にも結構な食中毒は起きていて、しかも冬を前にノロウイルスも気になり始め、そして相変わらず各地の給食では異物混入が頻繁に起きている、というのがわかりますね。

そんなわけで、今日からまた更新再開です。
皆様、今後ともご贔屓に。

以上、このように、このブログでは食品衛生の最新情報や知識は勿論、その世界で長年生きてきた身だから知っている業界の裏側についてもお話しています。
明日のこの国の食品衛生のために、この身が少しでも役に立てれば幸いです。

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