2020年10月8日、「フードセーフティジャパン2020」に行ってきました。
今回はそのレポートや見どころ、プロの衛生管理屋の感想などをお伝えいたします。

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えしています。

「フードセーフティジャパン2020」がやっと開催!

先月ここでも書いたように、2020年10月7日から9日にかけて、東京ビッグサイトにて「フードセーフティジャパン」が開催されました。

 

いやあ、よくぞ開催してくれた。
というのも今年は新型コロナウィルスによる感染拡大の影響で、様々な展示会やイベントが中止となりました。
本来なら6月に開催されるはずだったアジア一の規模をほこる、日本最大の食品関連展示会、「食品工業展」もその一つです。
(WEBでは展示商品を見ることはできますが)

 

この「フードセーフティジャパン2020」も、本来なら従来通り9月開催のはずだったのですが、これが延期。
しかしこの10月に、ようやく!
ようやくながらの、今年初といってもいいであろう食品衛生関連の大型展示会が実施されたのです。


フードセーフティジャパン

「フードセーフティジャパン2020」とは

さてこの「フードセーフティジャパン」は今回で11回目の開催。
その名から想像するようなフードディフェンスに関したサービスや製品のみならず、HACCPはおろか、広く食品衛生、異物混入対策、洗浄に至るまで食中毒対策などにいたるまで、食の安全・安心に関連した企業による展示が多いのが特徴です。
そのテーマも、「食の製造現場から食卓まで、安全・安心を実現する専門展示会」となっています。

 

そもそも、この「フードセーフティジャパン」というのは、実は今回同時開催される食品工業関連の総合展示会の1つです。
どうもこれ、全体としては「FOOD展」という名称の展示会のようで、「フードセーフティジャパン」というのは実はその中の展示会の一つでしかありません。

同時開催の展示会
  • フードシステムソリューション(大量調理・給食)
  • フードディストリビューション(食品物流)
  • フードeコマース(食品EC)
  • 惣菜JAPAN(中食・総菜製造)
  • 冷食JAPAN(冷凍食品製造)

 

と、このように、6つの展示会が一か所の会場で開催されている、といったイメージです。
尤も会場は1つで、別に敷居などで区分けされているわけでも全くないのですが。

展示会の様子はどうだったのか

さて、前置きはこのへんにして。
ぼくも一昨日2020年10月8日、行ってきましたよ「フードセーフティジャパン2020」に。
そんなわけで、今回はその感想や、気になった商品やサービス、セミナーなどに触れながら、少しばかりレポートしていくとしましょう。

ウィズコロナ時代の展示会

よくぞ、この時期の開催を英断してくれた。
まずはそれに対する感謝と敬意を示しながら、いやあ、これぞウィズコロナ時代の展示会、というものなのでしょうか。

まず、そもそも入場するためにはオンライン上での事前登録に加えて、そのバーコードが必要になります。
そしてそれをプリントアウトするか、或いは当日の会場入り口で印刷してもらい、それを入場券代わりにする。

これは、当日に入り口で印刷発行してもらったもの。

つまり、これまではチケット制で入場できたものですが、それが出来なくなってしまった。
事前の予約と登録が必要だ、ということになったわけです。

しかもだだっ広い会場には各所にアルコールが置かれ、休憩用のベンチなども用意され、ゆとりが作られている。
まあこのコロナの影響で参加企業も少なかった、というのもあるのでしょうが。
勿論セミナーも座席間隔をあけて、「密」を極力防いでいます。

今年はセミナー会場が場内に設置

去年のフードセーフティジャパンでは、会場から歩いて20分くらいのところでセミナーが開催されており、移動が滅茶苦茶大変でした。
しかもまだ残暑厳しい9月の昼にそれを行う辛さたるや。
それを反省してか、参加企業が少なかったからこそ可能になったのか、場内にセミナー会場が設置されており、楽に参加できるようになっていました。

お昼はキッチンカーで

前回同様、今回も会場は「東京ビッグサイト」新築の「青海棟」。
ここは本来ならオリンピックに使用される予定だったため現在閉鎖をしている東京ビッグサイト東棟の替わりに臨時に用意した、離れの会場です。
アクセスは「東京テレポート」駅のすぐそばで決して悪くはないのですが、しかしすぐ近くにランチをとるところが少ない。
ところが今年は、会場内に何台かのキッチンカーも出ていました。
これはええすねえ。
事前に知っていれば食べたのだけど、すでにお昼をすましていたので、食べれず。残念。

「フードセーフティジャパン2020」の感想

さて、それでは展示会内容の主な印象というか、感想のまとめを。

HACCP対応はもはや常識レベル

昨年、この「フードセーフティジャパン」に行ったときも思いましたが、一言で「HACCP一色」。
この流れは変わりません。
しばらくこのことは続いていくのでしょう。

ですが既にもうトレンドという枠を超えて、半ば常識化すらしているような状況になっています。
今更HACCPとうたっても、そんなことは当たり前。
それで何がどれだけできるのか、と問われるようになってきている。
そんな印象をまず、受けました。

言い換えるならば、猫も杓子、混交玉石のHACCPビジネスに、それだけではそろそろ見向きがなされなくなりつつある。
顧客もそんな、ニワカのトレンド飛びつき薄っぺらビジネスに振り回されなくなってきつつある。
ここ数年かけて、少しずつ市場が成熟してきた、ということでしょうか。

広がるコロナビジネス

しかし。
そんなHACCP一辺倒のこの業界にも、またトレンドというギドギドしいペンキが一枚乗っかってきてくるようになりました。
そう、「コロナ対策」です。
様々な商品に、割と強引に「コロナ対策に」みたいな感じでひっかけている、そんなケースが散見されました。
とくに「無人化」や「ロボット化」といったこの業界の新ネタとも相性のいいそれが、今年はちょっと目立っていたのが印象的でした。

2020年代はAI化の時代

まあ、そんなことは寧ろどちらかといえば些事でして。
一番重要というか、今回改めてより強く思い知らされたこと、それは食品製造、とくに食品衛生において、これらからはAI化が大きく進んでいくのだ、という決定的な事実ですね。

キューピーさんの取り組み例を出すまでもなく、検査工程でのヒューマンエラー防止として、AIが導入されていくケースはこれからもっともっと増えていくのだろうな。
展示物をみていると、それを思わせるものが結構目立ってきています。

おそらくは数年後、遅くともあと10年の間に、食品製造、食品衛生においてのAI化というのは、間違いなく進むことでしょう。
この2020年代というのは、おそらく大きくそこに進んでいく変革の10年となるんだろうな、そう確信させられました。


フードセーフティジャパン

開催されたセミナーについて

さて、展示会といえば、セミナーもまた楽しみの一つでしょう。
ぼくが参加したのは開催二日目の、2020年10月8日。
しかしちょっと到着が遅くなってしまい、結局1つしか見ることができませんでした。
(あとは予約していなかったものを、外側から立ち見してましたが笑)

「カット野菜の微生物コントロールと製造のポイント」

幾つかの生野菜での食中毒事例をあげたり、カット野菜の安全性維持のポイントなどを話されていました。

ただし。
「キューピー」さんクラスの一流の本部品管さんの話が聞ける、ということで期待していたのですが、まあ素人さん相手の話だったためか、ぼくが個人的に期待していたほどにディープな話や、生々しい現場の話までは聞けませんでした。
残念。
なので、ほとんどの話は、少なくともぼくにとっては「それ知ってる」というものばかり。
反面、あまり知識のない人には判りやすかったかもしれません。
まあでも展示会での短時間の無料セミナーなら、こんなものかな。

あ、でもさすが本部品管さんならではの、幾つか面白いデータや興味深い資料もありましたね。
資料をここにまんま載せられないのですが、工場でのカット野菜の菌数検出試験結果だとか、生食野菜の汚染実態調査結果だとか。
こうした生々しい数値データを知れたのは、勉強になりました。
ありがとうございます。

「AI・IoT技術を活用したこれからの防虫管理」

事前予約していなかったので、途中からですが、外から眺めて話を聞いてました。
内容は、防虫管理のモニタリングをオンラインとAI技術でリアルタイムに行う、というPCO業者の自社サービスのプレゼン。
当然ぼくにとっては皆、よーく知っている内容です。

え、プロの身からの感想、ですか?(苦笑)
うーん…あまり同業をdisるのもしたくないんで余り突っ込みませんが、まず事実として、そもそも別にこれ、目新しい技術でも何でもありませんからね。
リアルタイムモニタリングなんて、それこそ10年以上も前から業界大手のPCO会社数社がこぞって取り組んできているものです。
しかもどの企業も10年以上それをやってきて、正直、未だにあまりぱっとしない。
なぜかというと、こういう昆虫リアルタイム監視というものは現実的にはムダやムラが多いからです。
あ、ムリも多いわ、いや一番多いか。判りませんでした、ムリでしたってやつ。
確かに方向性としては、決して間違ってはいないのですがね。

まあ…どっかで詳しく書こうかな、これについては。

展示会を終えて

さあ、展示会も終わり、ウチの所員らと一緒に帰りに一杯やって、ご帰宅。
続きの晩酌をしながら、お土産を広げてみましょうか。

各ブースを回っていると、結構色々なものをいただくものです。
そんな本日の戦利品。

 

エコバッグだったり、マスクだったりと、時代性が見えるなあ。
金属探知機に磁気反応するので異物混入してもはじかれるインシュロックなどを出していた「ヘラマンタイトン」さんのブースでもらった、これ。
何だろ?

 

実はマスクケース。
これも時代性が透けますな。

ちなみにこれらは、「たけびし」さんのエコバッグと「ショーワグローブ」さんのマスクなどと一緒に、丁度ウチに別件で来ていたおかんが「こりゃいい!」と言ってもっていかれてしまいました(笑)。

 

さて、ニトリルグローブで知られる「ショーワグローブ」さんでいただいた、この球体。
え…これ何?
何に使うの?

ん、開くぞ?
中になんか入っているぞ…

 

なんと、ミニチュアのすげえ小さなニトリルグローブ、いやむしろリトリルグローブ

いらねーっ!(笑)
…と口にした数秒後に、思い直す。いや待て、これはむしろアリなんではないか?
これはこれで、なかなかかわいくないか!?
そんなわけで事務所のデスクの上に飾ることにしました(笑)。

まとめ

今回は「フードセーフティジャパン2020」について、その感想やレポートをお伝えいたしました。

やっと展示会ができるようになったせいか、実はこの後も展示会が続きます。
まず、2020年11月16日から18日にかけて、東京ビッグサイトにて「食品開発展2020」が開催。
そして11月25日から27日には、「第22回 インターフェックス ジャパン」と一緒に「第1回フードテックジャパン」が開催、とちょっとした秋の展示会ラッシュとなっています。

 

これらについても、今後取り扱っていきたいと思います。

以上、このように、このブログでは食品衛生の最新情報や知識は勿論、その世界で長年生きてきた身だから知っている業界の裏側についてもお話しています。
明日のこの国の食品衛生のために、この身が少しでも役に立てれば幸いです。

■□貴方の工場・店舗で悩んではいませんか■□
・どうやって防虫管理・衛生管理をすればいいか判らない
・今やっている防虫管理・衛生管理が正しいか判らない
・何か問題が発生したときの対応が判らない
・取引先や保健所の査察が不安だ
・でも余りコストもかけられない
だったら貴方が防虫・衛生管理のプロになればいいのです!

高薙食品衛生コンサルティング事務所にようこそ
  • 私達は、どんな工場、お店の方でも防虫管理・衛生管理のプロレベルに育成することが出来ます。
  • 何故なら、防虫管理・衛生管理のプロとは、基礎知識に加えて「正しい管理の仕組み」を作れる能力を持つ者のことだからです。
    この「管理の仕組み作り」を知るこそが、防虫管理・衛生管理のプロへの道なのです
  • そんな防虫管理・衛生管理のプロを育成し広めることで、日本の「食の安全安心」を、さらにより広く、より高くさせることが私たちの使命だと信じています
  • どうですか?
    そんな防虫管理・衛生管理のプロにあなたもなって、本当の「食の安全安心」を私達と一緒に広げていきませんか?