さすらいの(?)衛生管理屋が、日本全国、東西南北津々浦々、あちこちにぶらりと出かけては、食品衛生のプロとしての鋭い眼差しをご披露。
た、ただの散歩や観光やドライブじゃないんだからね!
早くも第二回目の「ぶらり」は、成田ゆめ牧場。
そしてその近くにあった工業団地、「栄町矢口工業団地」をぶらり探索してきました。
一言で言えば、牛乳うめえー!日本食研の工場クソでけえー!
今回はそんな様子を、前回、そして今回と、二部構成でお話させていただきます。
(今回はその後編となります)

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えしています。

ぶらり、栄町矢口工業団地

(こちらは二部構成の「後編」になりますので、もし以下の「前編」をお読みでなければそちらを最初に読んでいただくと理解がより深まります)

 

早くも新企画2回目となった、「ぶらり、衛生管理屋」。
ここでは毎度毎度、さすらいの(?)衛生管理屋が、日本全国、東西南北津々浦々、あちこちにぶらりと出かけては食品衛生のプロとしての鋭い眼差しをご披露していきましょう。
どーん!

さて。
前回書いたように、「成田ゆめ牧場」で極上牛乳を堪能した我々一行。
その後、牧場を出たのですが、帰路につく前にちょっとぼく個人が見たいものがあります。
それはもう職業病を超えた、どんだけ食品衛生ヲタなんだよという、変態の域としか言いようがない。
それが、「遠出した出先の付近の食品工場探索」です。

何そのマニアックな偏執狂っぷり、キモいなそこまでいくと逆に!
仕事熱心とかいう以前に、純粋に、キモい。
はい、家族のヒキっぷりも十分承知。
それも判るのですがね、ちょっと遠出すると、もう見ておきたい。チェックしておきたい。
そんなフェチズム炸裂の、食品工場めぐりを少しばかりご披露します。

そんなわけで、今回は帰り道にあった、この「栄町矢口工業団地」探索です。


千葉日報

というのも前回の「成田ゆめ牧場」に行く途中、やたら大きな工場が幾つか並んでいるのを見て、へえ、と気になっていたのです。
利根川の曲がれる川原沿いに、どん、どん、どーん!と何もないところにいきなり建てられていた工場群。
これをちょっと見たかった。
だって、やっぱり気になるでしょ、大きな工場って。
(ぼくだけ!?)

ただし、別にアポも見学の申し込みもしていないので、ただ敷地の外側から外観を眺めるだけ。
外観を眺めながら、一人ブツブツと呟く変態。
「あそこが物流だろ、資材はあれが搬入されるだろ、であれを作っているということは、工程は恐らくこうだろ、となるとあそこからこうなって…。」
はい、完全な犯罪予備軍です。サイコパスが一人、何やら独り言をほざいてます。
さあ、そんな変態工場探索。
かなりキモいですがちょっと巡ってみてきましょう。

アホみたいに巨大な日本食研の工場

千葉は大利根のほとり、国道356号線バイパスの川沿い道路の脇。
「栄町矢口工業団地」は、その何もない千葉の僻地の田園地帯にいきなり、どーん、と現れます。

この工業団地には、3つの大きな食品工場がある。
調味料メーカーの最大手「日本食研」と、練りものメーカーの大手「紀文」、そして北海道牛乳として知られる「よつ葉乳業」です。
これらを一つ一つ探索していこう、というのが今回の目的です。

そんなわけで車を停めて、周囲を歩いて探索、工場さんぽ。
早速行ってみましょう。

まず最初に目に入るのは、「日本食研」さんの工場です。

 

でけえー!
めちゃくちゃ、でかい。
「千葉本社工場」ってあるぞ。
棟、いくつあるんだ。えーと、2つ?いや3つ?
他にも別の敷地を借りてるくらいだ。
かなりでかいな、おい!
ちょっと威圧される。

い、い、いやいや。
これまで様々な超大手一流工場にもあたってきた身。
この程度で気圧されるわけにはいかんのですわ。

ところで。
日本食研さんって何作ってんだっけ。
いやこれ、皆さん答えられますか?
いやね、
そういう人、意外と多かったりするんですよ。
名前は知っているけれど、よくわからない。
よくわからないのに、こんなでかい。

で。
試しに、ウチの嫁さんに聞いてみました。
「うーん、CMとかで名前は…聞くよね。」
んじゃ、どんな会社?何作ってるの?と訪ねてみると。
「んー、何だっけ?」

そう、みんなこれ。
意外と知らないんですよ。

実はここは、調味料メーカーの大手なんです。
調味料の大手ってのは、どんな食品でも味付けに使う、ということです。
要するにここ、日本一の肉のタレメーカーです。
てゆーか少々一般消費者さんには聞き馴染みがないかもしれませんが、この食品業界では業務用のタレで知らないところはないでしょう。
ウィキにもこうあります。

業務用のたれの製造では国内シェア40%でトップの売上を誇り、焼肉店のみならず、牛丼、カツ丼、居酒屋チェーンなど、飲食大手の味を支えている。
年間約7,800種類の通常商品を生産し、一品物を加えると21,000種類を超える。また、から揚げ粉のシェアでも他を寄せ付けない圧倒的な強さを誇る。

 

要するに、日本の外食、いや外食だけじゃなく日本人が持つ焼き肉の味の多くを、影でここが大きく支えている、といっても過言じゃない。
実はかなり凄いメーカーさんなわけです。

あ、一般的なイメージとしては、あれです。
「晩餐館」のメーカーさんです。
「焼肉焼いても家焼くな」ですよ。

さあ、その日本食研さんの本拠地はといえば、愛知。
つまり関西をメイン拠点としている企業なのです。
しかしその関東出店の重要拠点。
それがこの工場なのです。
つまり、この企業さんにおいてはかなり重要な戦線であるともいえるでしょう。
だからこその、「千葉本社工場」なのです。
その重要な意味が、この名からも伝わります。

日本食研の千葉本社工場を外観観察してみる

さあ、そんな日本食研さんの「千葉本社工場」を見てみましょう。

まずは入り口。
はっきり言って、物々しい。
まあ地方の大きめの工場は皆こうですけど、でも守衛が守っていて、おいそれとそう簡単に入れない。
近くからスマホ写真撮るのも、めたくそ怒られそうです。

仕方ないので、裏に回り、遠巻きから観察してみる。

ぱっと見、どうやらこの工場は大きな3棟を製造に使っているようだ。
ではそのメインの棟を見てみよう。

かなり新しいのだろう。
構造としては4階建て、いや5階なのかな。
どっちにせよ、地方工場で5階建てといったら、規模はメチャクチャ大きい。そう思っていい。
普通は平屋で、大きくて2階が相場。
でもここは、明らかに少なくとも4階まではある。
それが凄い。それが大きい。
本社工場というのだから、もしかしたら研究開発、試作施設なんかも含まれているのだろうし、この新しさと規模だ。
しかも正面に、どん、とある。
見学施設も恐らくこの中にあるんだろう。

このくらいの規模だ、ほぼ1階は物流関係だろう。
保管から搬入搬出まで、このくらいの規模なら、まるまる1階ワンフロア、それに使っていてもおかしくない。
つまり1階は、物流と保管エリアってことか。
となると、メインの製造は、2階以上、恐らくは2階、3階にあるのかな。

1階の資材を上にあげて、加工する。
大きな消防の突入口がある。製造はあそこと見た。

窓の多い最上階は、これは事務か食堂や会議室かな。
いや、このくらいの規模の工場なら従事者の集まる講義室や、見学者用のエリアになるかもしれない。
本社機能や試作開発関係、検査関係もあそこなのかな。

正面に回る。
各階が全面ガラス張りになっている。
工場に、ガラス張りは無意味だ、不要だ、無駄なコストだ。
はっきり言って、外界の環境から閉ざされるほど好都合なのが食品製造という環境だ。
にも関わらず、ある。そう作られている。
ということは、見栄えのデザインなのか、そう思わせたいのか、見学通路という外部の目を気にしているのか。
いずれにしたって、全面ガラス張りをする理由が見えない。

新しい工場は、外から隠すのがうまい。
「生々しい製造現場なのだ」というのを化粧するのがうまい。
だから情報が読めない。
しかも植栽を植えたりして、周辺の道路からも読めない構造になっています。
うーん、申し訳ない。
ここから読めるのは、精々これくらいでした。

紀文の工場を探索

さあ、日本食研の工場探索の次は、その隣、紀文食品さんの工場です。

 

「日本食研」さんに比べたら、「紀文」さんの工場はもっともっと色々と判りやすい。
判りやすいと、工場探索の楽しみが増すのです。
それに判っていると、目星もつくので気圧されずにすみます(笑)。

まず「紀文」といったら、練り物です。
かまぼことかちくわ、はんぺん、さつま揚などが有名ですね。
築地の場外市場にも紀文さんのお店があって、あそこで食べ歩き用に売ってる串の練り物が結構美味しいんだよね。まだあんのかな。
おっと、とにかくこの工場では、練りものが作られている。
それだけで色々と考察する材料になります。

さてここは、その「紀文」さんの「東京工場」であるという。
て、ええっ、東京?ここが!?
周辺、田んぼしかないんですけど。
まあ実はこれ、関東近県工場あるある、なんですけどね。
千葉埼玉の片田舎にあるのに、なぜか東京工場。
実は結構あります、こういうの。

さて、こちらの工場はHACCP認証に加えて、ISO9001も認証しているという。
さすがの「紀文」さん、衛生管理の取り組みもしっかりしているのでしょう。

しかし先程の日本食研さんの工場に比べると、大きな違いがある。
というのも、こっちの工場も規模は大きいのだけれど、だだっ広い敷地に二階建の低層工場。
あるある、うんある。
いかにもザ・田舎の工場。
地方工場かくありなんって感じ。東京工場なのに。

正面から眺めてみる。
この正門から入ってまっすぐ進んだところが、エントランスだ。
普通、この規模の工場なら来客のことも考えて正面にあるだろう。
で、そのエントランスから2階に上がると、おそらくは事務所エリアなんだろう。
構造的にそうした施設を手前側に集めているんでしょう。
でその奥に更衣室なんかがある作りかな。

さて、モノの動線はといえば、向かって右側にトラックヤードがある。
ここから資材や製品を出し入れするんでしょう。
かなり、トラックヤードが広いぞ。
勿論それだけ生産量が多い、というのもあるのでしょうが、ちょっと多い。
冷凍トラックが大量に大きな冷凍魚を運びこむのでしょう。

ここで扱っているメインは水産だから1階の手前半分くらいはもう、ほぼ冷蔵施設なんだろうな。
冷凍庫や冷蔵庫などで埋まってるはず。
この画像で見える建屋の右半分くらいはもうそれだろうな。

正面横にはバスが止まっている。
通勤用のものかな。
それとバスといえば、コロナで今はやっていないんだろうけれど、この規模の大きさだから普段は工場見学などもやっているんだろう。

となると奥の2階の窓は、あれ見学者通路じゃないかな。
少し出っ張った構造は、あそこに階段などがあるからだ。
つまり来客はエントランスから入って1階を奥に進み、階段で2階にあがる。
で、あそこからすり身にしたり加熱したり、という工程が見える、と。
としたら、そこまではきっと冷蔵施設だろう。
なんとなく工場の流れが見えてきました。

かまぼこなどの練り物は、スケトウダラなどの冷凍魚をすり身にし、成型して、蒸して加熱し、冷却して作る。
手前側からそれが進んでいく。
だから奥はもう加熱工程だ。
見学通路からは、恐らくすり身から成型、加熱などが見えるのだろう。

裏に回ってみます。
平屋でだだっ広いが、裏のほうではもくもくと蒸気があがっている。
ほらね。
やっぱり加熱工程はこっち。奥側なんだ。

裏にある出入口は、廃棄物出したりするんでしょう。
魚だからかなり廃棄が出るんだろうな。冷蔵廃棄庫みたいのがいくつもある。

さっきの日本食研と違って、こっちの工場はわかりやすいですね。
いやー、楽しい楽しい。
変態満喫です。

よつ葉乳業の工場を探索

さてその「紀文」さんの工場の並びにあるのが、「よつ葉乳業」さん。
北海道に本社をもつ、牛乳メーカーです。
これまでの「日本食研」さん、「紀文」さんに比べると少しばかり小ぶりかな。

 

それもあって道内の十勝や釧路などにメイン工場をかまえる「よつ葉乳業」さんのここは「東京工場」だということ。
て、ええっ、こっちも東京工場なの!?
こんな千葉の外れの外れで?
なんだこの工業団地に工場建てると東京名乗れるのか!?

ちなみにこの「よつ葉乳業」さん、2000年代にはバター内やチーズ内に金属異物を混入させてしまい、いっときは訴訟問題になったりもしたこともあったものの、それ以降品質向上に向け努力してきたという話。
乳業メーカーさんも大変だなあ。

さて、この工場ですが。
うーん、ちょっと遠くてわからない。

遠目に観察。
3階建ての構造、廃棄と給気のダクトなどから、画像に向かって右側に加熱工程を含めた製造施設が集中しているのは判る。
でも、それくらいしかわからない。
もう少し近づけば何かわかるかもしれない。

正門側に回ってみる。
み、見えん。
とりあえずトラックヤードが少しだけ見える。

ということはここから原料乳が入ったり製品が出たりするんだろう。
こちら側は、冷蔵保管施設と、あと事務所か。
いずれにせよ、何を作っているのかもよくわからない。

手前側だけ、無窓構造。
あそこは冷蔵だ。
手前側から原料を入れて、奥に進む。
加熱は奥側だ。だからダクトが走っている。
3階は給気もしているから、そこが加熱工程のメインか。

でも、このよつ葉牛乳というのは、北海道産牛乳にこだわっている乳業メーカーだという。
となれば、ここで作っているのは牛乳ではない。きっと、それを使った別の乳製品を作っているのでしょう。
だって牛乳というのは、あちこちの酪農家から原料乳を集めて製造するのです。
それがもし北海道産牛乳にこだわるなら、ここで原料乳を集めてつくる必要が全くない。
だからここはきっと何らかの乳製品工場なのでしょう。でもそれ以上は外からは全くわかんない。

うーん、ここで時間切れ。残念。

産直で千葉の地元名物をお土産に

もう少し観察したかったが、残念、そろそろ帰宅の時間です。
最後に、近くにあった産直によって、千葉の名物でも買って帰るとしよう。

「直売所しもふさ」。
うらさびれた…というと失礼かな、そこに少し寄ってみましょう。

「フルヤ牛乳」さんとこの牛乳を発見。
「フルヤ牛乳」は成田に工場があるらしく、ここ実は次にちょっと工場見学にいこうと狙ってるんだよね。
どうせなら、ここの牛乳はそんとき飲みたい。
今日はスルーです。

平飼いの有精卵!
こういうのもいいな。

猪肉を使ったミートローフ、そんなものがあるのか!
思わず気になって探してみるも、残念、本日はもう売り切れ。
仕方ない、代わりにこっちを買ってみようか。

猪肉のチャーシュー。
これが今夜の肴だ。

そんなわけで、「成田ゆめ牧場」でおいしい牛乳をいただき、また変態工場探索を堪能し、またもや満足げにサイコパス衛生管理屋は帰っていくのでした…。

まとめ

「ぶらり、衛生管理屋」、第二弾。
毎度毎度、さすらいの(?)衛生管理屋が、日本全国、東西南北津々浦々、あちこちにぶらりと出かけては食品衛生のプロとしての鋭い眼差しをご披露。
今回は、千葉県は成田にぶらり、出かけてみました。

なお牛乳については、ちょっと色々と書きたいこともあるので、近くまた扱う予定です。

以上、このように、このブログでは食品衛生の最新情報や知識は勿論、その世界で長年生きてきた身だから知っている業界の裏側についてもお話しています。
明日のこの国の食品衛生のために、この身が少しでも役に立てれば幸いです。

■□貴方の工場・店舗で悩んではいませんか■□
・どうやって防虫管理・衛生管理をすればいいか判らない
・今やっている防虫管理・衛生管理が正しいか判らない
・何か問題が発生したときの対応が判らない
・取引先や保健所の査察が不安だ
・でも余りコストもかけられない
だったら貴方が防虫・衛生管理のプロになればいいのです!

高薙食品衛生コンサルティング事務所にようこそ
  • 私達は、どんな工場、お店の方でも防虫管理・衛生管理のプロレベルに育成することが出来ます。
  • 何故なら、防虫管理・衛生管理のプロとは、基礎知識に加えて「正しい管理の仕組み」を作れる能力を持つ者のことだからです。
    この「管理の仕組み作り」を知るこそが、防虫管理・衛生管理のプロへの道なのです
  • そんな防虫管理・衛生管理のプロを育成し広めることで、日本の「食の安全安心」を、さらにより広く、より高くさせることが私たちの使命だと信じています
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