「なぜなぜ分析」についてのお話、前回に引き続き2回目です。
品質管理から製造管理、いや製造業のみならず今では幅広く様々な分野で使われることの多いこの「なぜなぜ分析」について、こと「食品衛生」に重心を置いて、3部構成でお話していきます。
2回目の今日は、「問題の真因はシステムにある」という前回を継いで、「具体と抽象」について、さらにはPDCAとの関わりについてまで、お話をしていくとしましょう。
いやこれ最初に正直に言いますけど、ここら辺になるとぼく、プロとしてマジでお金もらって普通に講習会でやってる内容ですからね!?
今だけの特別サービスだと思って読んでください。

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えいたします。

今日のお話の概要
  • 「なぜなぜ分析」とは、ある問題という一つの「具体例」から、その背景にある「抽象敵な問題の本質」を見出す作業のことである
  • PDCAサイクルとは「管理」をおこなうための「仕組み」である
  • 「なぜなぜ分析」によって、具体的な問題から「抽象」である「仕組み」へと真因を求めて深掘りしていくと、最終的にはそのPDCAの要素のどれかに問題があるかということになる
  • つまり、衛生管理における「なぜなぜ分析」というのは、なぜ?という問いかけを繰り返すことによって、問題の奥の仕組みであるPDCAに向かうことである
  • こうした「なぜなぜ分析」によるPDCAのシステム要因分析のことを、「どれどれ分析」とここでは呼んで推奨している

 

頭の悪いひとがやっていない「具体化と抽象化」

最初に二つほど言っておきます。

一つ目。
これ、ちょっと強調しときたい。
今回、そして次回くらいの内容になると、さすがにプロとしてそれ相応にお高いお金をもらって普通はお話をしています。
はっきり言って、ググって出てポンとくるようなレベルの内容ではないです。
正直サービスしすぎているのですが、今のところはしばらく皆さんにシェアします。
(なので、次回も是非楽しみにしておいてください)

二つ目。
なので、まずここから入られた方は、まず前回の記事を読んでください。
今回の話は三部構成のうちの二回目です。
当然ながら、前の記事から読んだほうが遥かに理解が進むよう書いています。
勿体ないので、ぜひどうぞ。

 

ということで、ここからが本題です。
唐突ですが、皆さんは「まこなり社長」をご存じでしょうか。

 

ぐぬぬ、前回の西野さんもだけど、めっちゃイケメン。
ズルイなあ(笑)。

で、この「まこなり社長」は、国内最大規模のプログラミングスクールの経営者でありながら、最近You Tuberとしても知名度を上げている若手社長です。

彼のYou tube番組では、いつもビジネスや自己啓発関連の話をテンポよく話しており、しかもそれが意識高い系の人たちをくすぐるような内容であることから、爽やかイケメン×真摯なキャラクターとも相まって、今多くの若者に支持されています。

ですが。
小賢しい大人であるぼくが思うに(笑)、彼の何よりすごいところは、話の内容というより「判りやすさ」にこそあるのではないか、と思っています。
判らない、さらに言ってしまうと「判る能力の低い人」にも、判るように話している。話すことが出来る。
そのあたり、さすがはスクール経営者だなあと感心しているのですが、そんな彼がふとこの間こんなことを話していました。

いや、マジでね、
これこそ、「難しいことを判りやすく話す」という彼の技能が生かされている、すごくいい例なんじゃないでしょうか。
まずはこれ、見てみてください。

 

 

「お前がバカな理由はこれだ」と煽り気味なタイトルに目が引かれるところですが、言っている内容としては、要するにこういうことです。

頭が悪い人が考えられないこと、「これが判らないからバカなんだ」というファクターが二つある。
それは、「具体化」「抽象化」である、と。

「具体化」と「抽象化」、これこそが世の本質を結ぶものである。
ある一つの事例という「具体」には、そこに本質となる「抽象」が奥にはある。
この「具体」から如何に「抽象」としてとらえられるのか。
また逆にある「抽象」をみて、いかに「具体」へとつなげられられるか。
これこそが、物事の「本質」をとらえる、あるいは物事の「本質」を伝える、ということである。

うん、まあ、そうだよね、と普通に思います。
いや、いい話だとは思うのですが正直なところ、これを見ても前回のキングコングの西野さんの動画ほど「そうなんだよ!そこなんだよ!」とまでは、ぼくには刺さりません。
なぜか。
これ言っちゃっていいのかわかりませんが、「頭のいいひと」にぼくなんかとても含まれませんけれど、そんな存在ですら知っている、これは世の真理です。
純粋無垢な意識高い系の大学生ならまだしも、大人なら大概知っている、言うてみたら「ベタ」です。
やっているかどうかはさておいて、みんなが知っています。
まあそりゃ確かにやってないと頭は悪いだろうな、とは思いますが。

でも、彼のしゃべりは、判りやすい。めちゃくちゃ、判りやすい。
伝える、ということにおいて、つまりはこの話にもある「抽象を具体にする」という行為においては、これは間違いなくハイレベル、一流です。

つまるところ、それこそこのテーマ自体でもある「抽象的である本質」を、「頭がわるい人がやっていないこと」などといったキャッチーな一つの「具体例」として実際に「具体化」してみせているのが、この動画なのです。
…と、ぼくのこんなややこしい説明よりも本当に判りやすいので、是非一度見ていただければ一目瞭然でしょう。

さて。
この動画を紹介して何が言いたいのかというと、前回の話を読んで頂いた方なら少しばかり見えてくるんじゃないでしょうか。

 

衛生管理において、問題の要因、真因を探るために「なぜなぜ分析」を行う。
この「なぜなぜ分析」のポイントは、キングコングの西野さんの言うように「ヒューマンエラーはない、あるのはシステムエラーだ」ということ。
つまり、要因を「ひと」ではなく、「仕組み」にある、と考えるということです。
これはどういうことかというと。
そう。
「なぜなぜ分析」とは、ある問題という一つの「具体例」から、その背景にある「抽象敵な問題の本質」を見出す作業のことなのです。

その「具体」と「抽象」という関係性を知るのに、この動画は役立つよ、判りやすいよ、ということです。
これからしていく話も、この動画を見ておくとある程度理解が早いのではないかと思います。

ひとという「具体」ではなく仕組みという「抽象」

重要なのでもう一度、言います。

「なぜなぜ分析」とは、ある問題という「具体例」から、その背景にある本質的な「抽象」を見出す作業のことです。

時折、「なぜなぜ分析」は失敗しやすいから無意味だ、という人をみます。
それらの言い分は、間違った方向に「なぜ」が進みやすい、ということです。

ぼくは衛生管理の世界の専門家なので、他の業界の話は知りません。
ITのコンサルや経営マーケティングの世界で、「なぜなぜ分析」をどう捉えるのかは知りません。なので、もしかしたらそっちの世界ではそうなのかもしれません。
でも、ことこの衛生管理における「なぜなぜ分析」の話をするのであれば、そもそもそんな回答が出てくる自体が、「なぜなぜ分析」の理解を全くしていない証拠です。
なので、こと衛生管理においては、こういう人の話を聞くだけ脳と時間のムダです。

なぜならそれは、「なぜなぜ」という要因分析を一人の「ひと」や一つの「もの」、「こと」といった「具体」に求めているからです。
少なくともこの世界でいえば、そういうひとのやっていることは「頭の悪い人のなぜなぜ分析」です。
それこそ上のまこなり社長でいうように、1つの「具体」から「抽象」としての本質を理解できていない人の、ダメな「なぜなぜ分析」です。

そもそも、「なぜなぜ分析」の結果が「ひと」となることは、それは分析の失敗です。
少なくとも、衛生管理の世界においてはそういうことです。
「なぜなぜ分析」がしっかり成功していれば、その答えは管理の仕組み、システム、ルールなどといった「抽象」へと向かいます。
そりゃ確かに「ひと」や「もの」という「具体性」に終えるときもないわけではありません。
ですが、その場合だとしても、より突き詰めると次にもう一段の「なぜ」が見えてくるケースがほとんどです。

前回例に出したキングコングの西野さんがいうように、「ひと」という「具体」によるヒューマンエラーには、必ずそこに共通した「抽象」という「システムエラー」が存在します。
逆に言うなら、ヒューマンエラーを防ぐためには、そうさせないための「仕組み」、システムに対する仕掛けが必要になります。
そして、「抽象度が高い」とは、汎用性が広い、ということです。
どの「具体」にも共通して広く通じている、ということです。
その「ひと」や「こと」や「もの」という具体に問題があるとなると、具体のぶんだけ対策が必要になります。
ですがそこに通じている、抽象度の高い「本質」に対策をほどこせば、それが具体を制御します。
これを狙うのが、「なぜなぜ分析」なのです。

 

勿論、工場内に起こっているすべての問題に「なぜなぜ分析」を行い、あらゆる仕組み上の要因を見つけろ、というのは現実的には無理でしょう。
それに多くの軽度な問題についてなら、ある「ひと」や「もの」という「具体性」に終えることだってあるでしょう。
ですが、こと深刻な事故やクレーム、重篤性の高い問題、あるいは再発が止まらない問題、似通ったようなケースが頻出する問題などは、多くの場合往々にしてその真因が「仕組み」、「システムエラー」にあることが多いものです。
こういう場合にこそ、こうした具体から抽象へと向かう、事例から仕組みへと向かうという考え方の「なぜなぜ分析」が有効になります。

管理とはPDCAサイクルを機能させることだ

はい、ここでちょっと一息付きましょうか。
ここからが、後半戦です。

こうした「システム」、「仕組み」の話は形がない分だけ、それこそ話が「抽象的」でわかりづらいかもしれませんが、みなさん、ちゃんと追い付いてきているでしょうか。

ほんとね、彼らの動画を見るとこの話の理解が進みますよ。
さすが一流の人は、わかりやすさがピカイチですから。
残念ながらぼくはそこには至らない頭の悪い凡人なので、こうやって懸命に文章を重ねることしか出来ません。

というわけで、もう少しだけ文章を重ねさせていただきます。
では改めて、更にお話を進めるとしましょう。

さて、ここで一つ、「管理」というものについて考えてみましょう。
衛生管理、という前に、そもそも「管理」とは何でしょうか。

色々な考え方ができるかもしれませんが、一つ、ここでこのように考えてみましょう。

まず「管理」には、「目的」と「目標」と「方針」が必ずあります。
これがないものは「管理」ではありません。
そして、管理とはこの「目的・目標・方針」に沿って、PDCAサイクルを回していくこと、です。
つまり、PDCAサイクルとは「管理」をおこなうための「仕組み」です。

 

 

まこなり社長的に言うなら、これは、さまざまにある「管理」という「具体」における本質の「抽象化」です。
品質管理にせよ、健康管理にせよ、経営管理にせよ、業務管理にせよ、そして防虫管理、衛生管理、微生物管理にせよ、「管理」という以上は、その「具体」を抽象化していくと、このように考えることができます。

「PDCAなんてオワコンだ」
ITやら経営マーケティングやらの世界だったら、いくらそう言っても構いません。
ぼくはそれを知らないので、そうかもしれませんね、としか言えません。
ですが、ここは食品衛生の世界です。
ことこの世界、衛生管理においての「本質」は間違いなく、これです。

システムエラーはPDCAのどこにあるのか

もう一度、言います。
「管理」の根幹は「PDCAサイクル」だ、
これがマネジメントシステムの一番大きな考え方です。

ということは、どういうことか。

衛生管理における「なぜなぜ分析」によって、具体的な問題から「抽象」である「仕組み」へと真因を求めて深掘りしていくと、最終的にはそのPDCAの要素のどれかに問題があるかということになる、ということです。

これは言い方を変えれば、個別の問題という「具体」は、「管理の仕組み」という「抽象」を形成しているPDCAのどれかに必ずつながっており、それが真因となっている、ということです。
そこで、衛生管理における「なぜなぜ分析」においては、この「管理」の仕組みであるPDCAの要素に目を向けるのです。

 

その問題は、工場や厨房の衛生管理であるPDCAの要素のどこに問題があったことによって発生したのか。
こうすることで、その工場や厨房のマネジメントシステム的、本質的な問題が見えてくるはずです。

ルールがそもそも間違っていたのか。(Plan)
それともそれが守られていなかったのか。(Do)
あるいは教育に問題があったのか。(Do)
でなくて確認や効果の検証に問題があったのか。(Check)
判っていたが改善されていなかったのか。(Action)

こうした「仕組み」を織りなすPDCAの要素へと、要因を深掘りしていくのです。
そして、その要素こそが、その工場の一番弱いところになります。
これこそが、問題という「具体」に対する「なぜなぜ分析」による要因の「抽象化」であり、システムエラーの探し方なのです。

「なぜなぜ分析」ではなく「どれどれ分析」

管理のシステム要素である、P、D、C、A。
これらのいずれかがうまく機能していないがために、重要な問題が生じる。
あるいは、再発がなされる。クレームが発生する。
では、そのP、D、C、Aのどれがこの工場では、この厨房では問題なのか。

こうした目線で行う「なぜなぜ分析」を、ぼくは「どれどれ分析」と呼んでいます。

「問題はなぜ?なぜ?」というのではなく、そこからより抽象的な本質に向かい、「問題があるのはPDCAのうちのどれ?どれ?」という分析法です。
この「どれどれ分析」こそ、キングコング西野さんが動画で話していた、「真因はヒューマンエラーではない、あるいのはシステムエラーである」ということの具体的な分析方法なのです。

この「どれどれ分析」について、次回は更に詳しく見ていくことにしましょう。

まとめ

今回は、まこなり社長の動画を例に、「具体」「抽象」のお話をさせていただきました。
ちょっと、とっつきづらく難しい話だったので、もう一度整理します。

ある一つの事例という「具体」には、その奥に「抽象」が実はある。
そしてその「抽象」こそが、様々な「具体」の本質だったりする。
なので、衛生管理上のある問題が生じたとき、その個別の問題という「具体」の向こう側に、それらを起こさせている真因という「抽象」が存在する。
それはある「ひと」や「もの」といった「具体」ではなく、「仕組み」や「システム」といった「抽象」なのだ。
だから、「なぜなぜ?」となぜを重ねることで真因を探す「なぜなぜ分析」というのは、この「抽象」を探すことが目的なのだ。

と、まずここまでが一つ。
次。

さて、「管理」とは「目的・目標・方針」に沿って、PDCAサイクルを回していくこと、である。
少なくとも、食品の衛生「管理」というものはそうである。
つまり、「PDCAサイクル」とは食品衛生の「管理」をおこなうための「仕組み」である。
だから衛生管理上の問題が生じた場合、その「具体」敵な問題の真因を「なぜ?なぜ?」と「抽象」にまで深堀りして辿っていくと、その「仕組み」を構成しているPDCAの要素のいずれかに、自ずと向かうことになる。

つまり、衛生管理における「なぜなぜ分析」というのは、なぜ?という問いかけを繰り返すことによって、問題の奥の仕組みであるPDCAに向かうことである、というわけです。

こうした「なぜなぜ分析」によるPDCAのシステム要因分析のことを、ぼくは「どれどれ分析」として推奨しています。

ふう。
難しいですよね。
まあ、やっているうちにこういうのもは、そのうちわかってくるものです。
ぼくもそうでした。
あるときに、ストンと、そうかとわかるものです。

さあ、
これでおおよその「なぜなぜ分析」のお話をすることができました。
最後はもう少しこの「どれどれ分析」の話の理解を深めていくことにしましょう。

以上、このように、このブログでは食品衛生の最新情報や知識は勿論、その世界で長年生きてきた身だから知っている業界の裏側についてもお話しています。
明日のこの国の食品衛生のために、この身が少しでも役に立てれば幸いです。

 

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