今日は「怖い話」をします。
しかもこれはぼくが本当に体験した実話なのです。
あるんですよ、本当にあるんです。
考えただけでも恐ろしい、そんな想像すらしたくない、身の毛もよだつような怖いことが、世には本当に起こるのです。
しかも今回ばかりは、工場や飲食店だけでなく、あなたの会社でも、あなたの身にも、起こるかもしれない話なのです…!
今日はそんな夏の夜の、怖い話をしようと思います…。

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えいたします。

今日のお話の概要
  • エアコンからネズミが侵入するケースがある
  • 天井裏からエアコン内へと侵入したネズミは、ドレンパイプの隙間から室内に侵入する
  • 室外機の冷媒管のパイプカバーから伝って、建屋内へとネズミが侵入することもある
  • ネズミがエアコンの中に生息すると、様々な「怖いこと」が起こる

 

本当にあった怖い話

それは今から数年前、蒸し暑い夏の夜のことでした。

そのときアタシは、パン工場で働いていたんですがね。
その日は夜勤でして、
しかもたまたまシフト上、アタシ一人しか働いていなかった。

そして、それは深夜2時をまわったあたりのことだったんです。

パラっ、

パラっ、パラっ。

深夜にね、
いきなり背後からどこからともなく、ミョーな音がしたんです。
アタシしかいない、その部屋で。
何かが落ちる、イヤーな音。
誰もいるはずがないんだ、音がするはずがないんだ。
だってアタシしかいないんだから。

おかしーなー、
思い切って振り向いたんだけど、やーっぱり誰もいないんですよ、ええ…。

でもね、アタシ、気が付いちゃった。
エアコンからね、何か落ちてきているんですよ。
これ何だろ。
よく見たら、不気味な、黒い何かの破片なんです。
断熱材、でした。
それが齧られて、引き千切られている。
断熱材なんですよ。
エアコンの中にあるはずの。

待てよ。
おかしいぞ。なーんか、おかしい。
なーんかイヤな予感がする。
ああ、いやだな。怖いな、怖いなー。
そう思いながら、よーくエアコンを見ていたら…

にゅううううううー!

顔を出してきたんですよ、そいつが!
エアコンの中から!

いるわけないんだ、そんなところから出るわけないんだ。
そんときゃアタシ、もうびくーってなっちゃって。

なんまいだぶ、なんまいだぶー!
そう唱えていたら、そいつがまたエアコンの中に消えていったんですよ。

そんなネズミもいるんですねえ…。


稲川怪談かたりべ

エアコンの中からネズミが出る恐怖

とね。
これはあるお客さんから聞いた、本当にあった怖い話なんですけど。

6月も、もう半ばです。
梅雨入りもしてジメジメとした鬱陶しく蒸し暑い日が続いているため、そろそろオフィスや自宅でエアコンを使うことも増えてきていることでしょう。
そこで。
こんな話のように、エアコンから、場合によってはネズミが出ることがあるということを知っていますか。

いや、こういう例、実は都心部ではそれほど珍しくないのです。
ぼくも昔、あるビルの事務所に呼ばれて相談を受けたことがあります。
オフィスなどでネズミが出る。どこから出ているかわからない。
こういう場合、結構な確率でエアコンが原因だったりします。

そう、
エアコン由来でネズミが問題になるケースというのは、意外とどころか、かなり多いものなのです。

しかも、コトはそれでは終わりません。
想像すらしたくない、もっと恐ろしいことに発展する危険も十分に考えられます。
ていうか、あります。ありました。
ゾクリ、と寒気を覚えるような、身の毛もよだつ、そんな話があったのです。

そんな今日はですねえ、
食品衛生のプロであるアタシが体験した、「本当にあった怖い話」をするといたしましょう、ええ…。

いやだな、怖いな怖いな…。


稲川怪談かたりべ

クマネズミとは

おっと、その前に。
まずはじめに、今回問題としているネズミは「クマネズミ」についてです。

前回、前々回でも解説しましたので、今回はさらっとしか触れません。
詳細はそちらをご覧ください。

高薙食品衛生コンサルティング事務所
高薙食品衛生コンサルティング事務所
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食品工場の衛生管理、防虫管理、異物混入対策、食中毒対策、HACPP認証対策の一流専門家。年季と知識が違います!


港区

クマネズミの特徴
  • ビルや家屋の中に侵入し、建屋の内壁や天井裏などに生息する
  • 寒さに弱いため、屋内に住み着いて営巣しやすい
  • 壁や柱を伝って、高所にもたやすく移動する(上下の垂直活動が可能)。
  • 警戒心が高く、賢い
  • 駆除が非常に難しく、一般的な家庭や施設内で問題になりやすい

 

「クマネズミ」の住み家は屋外もそうですが、他にもビルや駅、建物の中のような、ひとの生活に関わるところです。
ドブネズミより寒さに弱く、しかし高いところにもスイスイ登るので天井裏などにも住み着くなど、しばしば問題になります。
しかも、ドブネズミに比べてはるかに駆除が難しく、一度いすわると滅茶苦茶に厄介です。

なので、一般的に、よく問題になりがちなのはこちらの「クマネズミ」です。
今回のお話に出てくるネズミも、この「クマネズミ」です。

ちなみに昨年、渋谷のファミリーマートで問題になったのもクマネズミです。

どうしてエアコン自体にネズミが侵入するのか

では、どうしてエアコン内にネズミが侵入するのか。
それをお話するとしましょう。

建屋の隙間などから建屋内に侵入したネズミは、内壁などを通って、まず天井裏に進みます。
天井裏は外敵もいないし、人も来ないしで、警戒心の強いネズミにとっては住みやすい場所でもあります。
ですが、天井裏は確かに安全で住みやすいけれど、餌が少ない。
そこで、なんとか天井裏から室内に降りて、入り込んで、餌を探そうとします。

さて。
一般的な家庭用のエアコンというのは、金属製の取付板を予め家の壁面に設置し、そこにエアコンをひっかける形で固定しています。
こういう場合だと、エアコンの本体内にネズミが入ることは難しくなります。
ネズミが部屋にはいる隙間がないからです。

しかしオフィスや工場などに設置されているエアコンには、天井パネルを切ってそこにはめ込むというタイプのものがあります。
その場合、例えばエアコン本体だったり、あるいはエアコンの取り付け箇所だったりなど、隙間からエアコン本体へネズミの侵入が可能な状況が出来る場合が多くあります。
また天井パネルに直接設置するタイプだとしても、エアコンの冷媒管を室内に引き込む際に天井に穴をあけることになります。
そしてその冷媒管用に貫通させた穴から、ネズミがエアコン本体に入りこむのです。

 

どうしてこのような隙間が生じるのか。
そもそもエアコンメーカーは、こうしたパイプの隙間からネズミが出入りすることを知りません。
そんな隙間が問題になるなんて考えてもいないのです。

しかもネズミは500円硬貨程度の隙間があれば、侵入が可能です。
「天井裏にネズミがいて、それが500円硬貨程度の隙間からエアコン内部に入りこむ」
こんなことをエアコンメーカーはどこも考えてません。
結果、こうした問題が生じやすくなります。

ネズミはエアコンからどうやって室内に侵入しているのか

なるほど、
天井に設置されたエアコンの本体の中にネズミが入ることもあるのか。
では、どうしてエアコン内にネズミは入ろうとするのでしょうか。

それは室内への侵入経路を探すためです。
先にも言ったように、天井を住み家にしているネズミは、どうにかして部屋に侵入し、餌をゲットしたいのです。

そこで、エアコンです。

 

確かに、この画像のような天井埋め込み式の四方型パッケージエアコンの吹き出し口からネズミが、室内にボトンと落ちることは余りありません。
それは落ちたら天井裏に帰れないことをネズミは知っているからです。
(でもゼロではないです。実際そういう例もありますし、後で書きますが、顔を出すことはあります)

ネズミは、餌を求めて室内に侵入しようとします。
餌を食べて、また安全な天井裏に帰りたいのです。
ではどうやってネズミはエアコンから、餌のありかである室内に侵入するのか。

エアコンにはドレンパイプが必要です。
ドレンパイプとは、エアコン内で空気を冷却した際に生じるドレン水を、エアコンの外部に出すための管のことです。
そして、多くのエアコンは、本体とドレンパイプの間に隙間があるのです。
つまり、この隙間からネズミはエアコン本体から室内へと侵入し、そのドレンパイプを伝って室内に降りてくるのです。

 

しかもこのドレンパイプの隙間は大体、エアコンの背部にあることが多いので、気づかないケースがほとんどです。
尤も、それを逃さず真っ先にチェックするのが、我々のようなプロなのですが。

ではどうすればネズミを室内に侵入させないようにするか。
この場合、パイプと本体の間の隙間をパテなどで埋める必要があります。

(↓このように、ドレンパイプはエアコンの後ろにある)

エアコンの冷媒パイプカバーからもネズミは侵入する

エアコンに絡んで、もう一点加えておきたい話があります。
それは、そもそもネズミはどうやって建屋の中に入るのか、ということです。

以外に思うかもしれませんが、ビルや工場、建物というのは隙間があるものです。
ましてやネズミは先にも言うように、500円硬貨程度の隙間からも侵入します。
そのくらい隙間を建屋の外側の全てからなくせ、というのがネズミの侵入防止対策なのです。
これは結構、大変なことです。

そして「え、こんなところからもネズミって侵入するの?」という、意外な箇所があるのがこの世界です。

例えば、エアコンの室外機ってありますよね。
ここにつながっている冷媒管のパイプカバーが問題となるケースがあります。

室外機のこうしたカバー。
これはそのまま冷媒管を覆いながら、建屋の壁面を貫通して冷媒管を引き込んでいるのです。
ですから、こうしたパイプのジョイント箇所やエルボー、あるいは室外機との接続部などに隙間があれば、ここからネズミがするすると建屋の中に侵入します。

そうです、こんなところからもしょっちゅう、ネズミは侵入するのです。
こんなのは序の口、あるあるどころか「定番」です。

エアコン本体にネズミが入ることの恐怖

これまでをまとめます。

冷媒管のパイプカバーなどから建屋の中に入ったネズミは、天井裏へとまわり、そしてその冷媒管の引き込みの貫通穴やエアコン本体の隙間などから、エアコン本体へと侵入します。
そしてネズミは餌を求めて、エアコンの本体の中からドレンパイプの隙間を経て室内に侵入し、パイプを伝って降りてきます。
帰りも同様の道を伝ってまた安全な天井裏へと戻っていく、というわけです。

そう、多くのネズミにとってエアコンの本体内に入ること自体は、原則的に目的ではありません。
室内に入って餌を得ることが目的であり、エアコン内に入ることはその手段、ただの「通り道」です。

ですが、それをされると恐ろしいことが起こり始めます。
それはどんなことでしょうか。

 

さあ、ここから本当の恐怖の扉が開かれますよ。

ぎいいいいいい…。

 

エアコンからネズミの糞や体毛が飛ばされる

ぎゃああああーーーーっ!

エアコン内にネズミがいれば、そのネズミに関わるものが送風にのります。
例えば、ネズミのフンや獣毛。
勿論、これらには食中毒菌や雑菌などがたっぷり含まれています。

なお、食品工場でもこういうことがあります。
というか食品工場は餌が多いので、案外と起こりかねません。
というかぼくが知っているのは、食品工場で起きた話です。
当然、その送風先に製品があったりしたら即、異物混入です。
ネズミの糞や獣毛が異物要因だったなんて、考えるだけでもぞっとします。

あ、都内のオフィスでもこういうことありますからね。

「あたし食品工場なんかいかないし」
違います、
あなたの明日、オフィスで起こるかもしれない話です。

エアコンから吸血性のノミやイエダニが飛ばされる

ぎええええーーーー!

実は落下するのは、ネズミの糞や獣毛だけではありません。

ネズミは体にノミやイエダニを寄生していることが多いものです。
こうした微少な虫は、たやすく送風に乗りやすいものです。
つまりエアコン内にネズミが入ると、付着しているイエダニやノミをばらまくことになりかねません。
ちなみにこれらは人間の血を吸います。
最高すぎます。

齧り散らされた断熱材が飛ばされる

うぎょおおおおーーーー!

エアコンの中に侵入したネズミは、エアコン内の断熱材を齧り散らかします。
結果、エアコン内はネズミの齧った断熱材が散乱することになります。
冒頭のお客さんのお話がこれです。
言っておきますが、ただの断熱材の破片じゃないですよ。
「ネズミが噛み切った断熱材」ですからね。
勿論、これらだって食中毒菌や雑菌などがたっぷり含まれています。

ちなみにこのことが、上でも触れた天井埋め込み式の四方送風型パッケージエアコンでも起きたことがあります。
そこからネズミが出れないのに、です。

朝になるとエアコンの下に小さな断熱材の破片が落ちている。
不思議に思っていたある日、吹き出し口からネズミが顔を出した。
目撃した従事者は大声を出して叫んだそうです。

これ、作り話じゃないですよ?
数年前の某弁当工場で実際に起こった話です。

エアコンの中でネズミが死ぬ

zm2kfくさdじsl@&$”ーーーっ!!

どんくさいやつというのは、どこの世界でもいるものです。
これはどうもネズミの世界にも言えそうです。

これは結構なレアケースですが、エアコン内に入ったネズミのなかには、ファンに巻き込まれて死ぬアホもいます。
こうなると最悪です。最悪の事故です。マジで泣けてきます。
周辺の清掃もさることながら、まず何よりファンにからんだネズミの死骸をどうしようか、それを誰がやろうか問題が生じます。
せめてここで死ぬなよ、とマジで嘆きたくなります。

言っておきますが、これもぼくの作りでも想像でも、全くないですよ。
5年くらい前ですが、実際に都内のパン工場のお客さんでこういう事例に遭遇したことがあります。
対応しなければいけなくなった品質管理さんが哀れすぎて、ぼくは彼の顔を直視できませんでした…。

まとめ

今回は、実際に起きたエアコン内へのネズミの侵入についてのお話でした。

これ、マジで「本当にあった怖い話」なのです。
こんなことがないよう、一度事務所や工場、店舗のエアコンを開けてみることをお勧めします。
簡単です。
フィルターを外し、中を懐中電灯で覗けばいいのです。

ただし!

 

もしそこに、「見てはいけないもの」を見てしまったとしても、ぼくは一切責任を取りませんがね…。

ぐぎゃああああああーーーーっ!!!

 

以上、このように、このブログでは食品衛生の最新情報や知識は勿論、その世界で長年生きてきた身だから知っている業界の裏側についてもお話しています。
明日のこの国の食品衛生のために、この身が少しでも役に立てれば幸いです。

 

■□貴方の工場・店舗で悩んではいませんか■□
・どうやって防虫管理・衛生管理をすればいいか判らない
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・でも余りコストもかけられない
だったら貴方が防虫・衛生管理のプロになればいいのです!

高薙食品衛生コンサルティング事務所にようこそ
  • 私達は、どんな工場、お店の方でも防虫管理・衛生管理のプロレベルに育成することが出来ます。
  • 何故なら、防虫管理・衛生管理のプロとは、基礎知識に加えて「正しい管理の仕組み」を作れる能力を持つ者のことだからです。
    この「管理の仕組み作り」を知るこそが、防虫管理・衛生管理のプロへの道なのです
  • そんな防虫管理・衛生管理のプロを育成し広めることで、日本の「食の安全安心」を、さらにより広く、より高くさせることが私たちの使命だと信じています
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