食品工場や厨房で防虫管理をするにあたって、一番厄介な虫のトップランカーってなんだか知っています?
しかもそれが一般的には益虫だと思われている。
実はそれがクモなのです。
え、マジで?今日はそんなお話をいたしましょう。

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えいたします。

 

今日のお話の概要
  • 食品衛生、PCOの世界では、クモは益虫どころか厄介な虫のトップランカーである
  • まず益虫だろうが何だろうが、虫は虫であり、異物混入リスク要因という存在である
  • クモが厄介な理由は次の通りである
    ・虫の異物混入リスクのトップランカーである
    ・持ち込みがされやすい
    ・内部発生する
    ・垂直移動する
    ・高所に営巣する
    ・糸を垂らし降下・落下する
    ・糸や餌の食い残しが遺物になる
    ・やもすればライトトラップに営巣する
    ・風で飛んでくる
    ・なぜか最後にクモが残る

 

 

益虫に見えて実は厄介者、それがクモ!?

食品工場や厨房で防虫管理をするにあたって、一番!…とまではいかないかもしれませんが、かなりな厄介さんの有力トップランカー。
それがクモだって知っていますか?

「ええ、マジで?」
そんな声が聞こえてきそうです。
イヤーなハエやゴキブリまで食べていなくしてくれる。そんなイメージのあるクモは、一般的に益虫であることは、割と知られていることでしょう。

クモ自体が嫌い、気持ち悪い、絶対触れない、無理!
そんな人でも「でもクモは他の虫いなくしてくれるし」などと、その一方でありがたがったりしているくらいです。
何を隠そう、うちの嫁さんがそうです。(笑)

でもこのクモは、防虫対策のプロからすると結構、いや相当なレベル、場合によっては他の虫など比でないくらいに、厄介だし、工場や厨房にいてほしくない、と思っています。
ていうか、クモがすげえ厄介だなんて、まともに防虫対策に取り組んできたプロならみんな知っている、実はこの世界の隠れ常識だったりすらするくらいです。

ええー!?他の虫をいなくしてくれるから、いいんじゃないの?
そう思う人は結構います。
みんな、かなり思っているものです。
食品工場の品管さんにも、「ええ?クモって益虫だからいてもいいんじゃないの?」って言われることが時折あるくらいに思いこまれているものです。

ですが、そんな簡単な話ではありません。
ではクモの何がいけないのでしょうか。どこが厄介なのでしょうか。
一つ一つ、詳しくお話していきましょう。

 

クモについての基礎知識

おっとその前に、簡単にクモについての基礎知識を。

クモというのは、正確には昆虫ではありません。
昆虫は足が6本ですが、クモは8本あります。
また昆虫にある触覚がクモにはなく、頭と胸の区別がない、というのもクモの特徴です。
クモとは、節足動物のクモ網、真正クモ目に属する動物の総称です。
よって昆虫とは違う動物なんです。

またクモは肉食性で、基本的に虫しか食べません。
で、その餌となる虫のとらえ方から、クモは大きく二つに分類されます。

それは、いわゆる「クモの巣」を張って餌となる昆虫をとらえるような「造網性」のクモと、歩いて餌をとらえる「徘徊性」のクモです。

日本には1,100種のクモが確認されているのですが、そのうち「造網性」のクモが約6割と言われています。
つまり、残り半分弱くらいのクモは、実はクモの巣を張らないクモなのです。
これ、知ってました!?

 

クモは果たして食品衛生上でも益虫か

さて、ここからが本題。

しばしばクモは「益虫」と扱われています。
それは例えばハエや蚊などといった人間にとってあまり好ましくない虫をクモが捕食してくれるから、人間にとっては「害虫」ではなく「益虫」だ、いう意味です。

ではこのことは、食品衛生においても言えることでしょうか。
クモは「益虫」だから、工場や厨房の中にいていい、となるでしょうか。

残念ながら違います。

まず前提として、クモだって虫です。
益虫だろうが害虫だろうが何だろうが、虫ということは、それが製品や商品に混入すれば、立派な異物要因となります。

虫は生物です。生物というのは、それが自分で勝手に動くのでこちらのコントロールが効きません。
虫は、ここから先に入るな、この製品にふれるな、と言っても聞きません。
異物混入対策の基本は、コントロール不能な要因をそこから取り除くことです。
なので虫に「ここから先に入るな、この製品にふれるな」と言っても聞かないので、リスクとしてそこから除去するしか他にありません。
だからクモも、虫も、工場内や厨房内に入れてはいけないのです。

益虫だろうが害虫だろうが何だろうが、虫であり、異物リスクであり、製造工程上でコントロール不可能な存在である以上、そこに存在を許すべきではありません。
食品衛生では、少なくともそう考えます。
それが食品衛生の基本的な考え方です。

それともう一つ。
こっちのほうが重要なのですが、クモって実はその生態からして、めちゃくちゃ厄介なんです。
なぜクモが厄介なのか
ではなぜクモは厄介なのでしょうか。

 

クモが厄介な10の理由

ていうか…って話なんですけど。
この世界で長いこと生きているPCO屋で、クモの厄介さを知らない人は絶対いないと思います。
いたらその人の能力は極めて低い、無知だと思っていいでしょう。

なので、このようなクモの話をすれば、「あー、これ言うかー!」って思っていると、断言出来ます。
ぼくもプロの中のプロですからね、よーくわかります。
クモ、マジで面倒臭いですよね。
そのくらいマジでクモは、厄介です。

ではなぜ厄介なのか。その理由を並べると以下の通りです。

 

クモが厄介な10の理由
  • 虫の異物混入リスクのトップランカーである
  • 持ち込みがされやすい
  • 内部発生する
  • 垂直移動する
  • 高所に営巣する
  • 糸を垂らし降下・落下する
  • 糸や餌の食い残しが遺物になる
  • やもすればライトトラップに営巣する
  • 風で飛んでくる
  • なぜか最後にクモが残る

 

はい、クモが厄介な10の理由がこれです。
では、一つずつ説明していきましょう。

虫の異物混入リスクのトップランカーである

まず。
もう全てがここに集約されるのですが、なんでクモが厄介かというと。
クモって、虫の異物混入リスクのトップランカーの一つなんですよ。

もう、ほんとそれね。
これに尽きる。

あのね、クモの異物混入って結構多いんですよ。
これなんです。
で、残りの9つの理由は、それに対する理由です。

クモの餌は虫です。
ていうかクモは、虫以外食べません。
だけど、厄介なのです。
むしろそこが厄介なのです。

例えば、パン工場だったら小麦粉を山ほど毎日使うので、小麦粉由来の虫、例えば貯穀害虫であるシバンムシなどが問題になります。
例えば、総菜工場だったら水を多用するので、汚水由来のコバエ、チョウバエなどが問題になります。
例えば、野菜カット工場だったら、根菜を洗浄すると泥と排水が生じるので、そこからユスリカが発生し、問題になります。

こういう風に工場には「特性」があります。
前にもお話した通りです。

 

ところが、ですよ!?
クモという存在は、原則的に、「特性」に由来しません。

なので、これをなくせばクモがいなくなる、ってことは基本的ありません。

「クモがダメなら、餌の虫をなくせばいいのよ!」

そりゃそうなんですけどね、でも言うのはすげえ簡単ですが、現実的には不可能に近い、いやはっきり言って不可能です。
だってあなたの工場や店舗で虫を完全にゼロ、それこそダニすらもいなくできますか?
絶対出来ません。出来るつもりでいるだけです。
で、ゼロにしないとクモはいなくならないのです。

大体、「特性」に由来しないどころか、製品すらも餌になりません。
その製品を食べないのに、異物混入になるのです。
その製品に誘引されないのに、混入してしまうのです。

 

製品が餌じゃなくても虫の異物混入は発生する

「製品が餌じゃないのに異物混入する」

…とですね。
こう書いておいてアレなんですけど、この言い方、実は少々素人っぽかったりします。
というかぶっちゃけ、極めて素人臭い言い方です。
少なくともプロの防虫管理屋、異物対策屋なら、そんな言い方をしないものです。

というのも、実は「その製品を餌としなければ、誘引されなければ、混入異物になりづらいか」というと、必ずしもそうではないことを経験則として知っているのが、異物対策のプロだからです。

少しだけ離れそうで離れない話をしときます。

実は今回クモの話を書くにあたって、研究資料を読んでいたんですね。
すると、虫の学者さん、つまり「専門家」が、「クモは製品である食品に誘引されないのに異物混入するのが不思議だ」的に書いていたのを見つけました。
そこで、敢えて書かせてもらいます。
虫の研究家ではありませんが、異物混入と防虫管理の専門家が、敢えて言わせて頂きます。

「判ってねーなー!」

ごめんなさい、少し言い過ぎました。
でも、こういうことなんです。

例えば、お弁当工場。
一般の人は、なんとなくお弁当を作っていて、そのおかずやお弁当にハエが誘引され、混入する。それが虫の異物混入だ…なんてイメージを持っているかもしれません。
でも、結構そうではありません。
いや、そういうことが全くないわけではありませんし、そういうときもありますが、でも。
こういうこと以上に、実は「そこに生息、存在するから混入する」というパターンのほうが案外と多いのが、この世界です。この世界の現実です。

「製品が餌になるから、誘引されて混入した」。
そういうことだってゼロではないでしょう。
しかしそれ以上に、「そこに虫がいたから混入した」。こういう場合のほうが、はるかに多いんですよ。

虫は、なんとなく落ちます。それとなくそこにとどまります。
製品を食べようと誘引されて、ではなく、ふとそこに紛れ込むのです。
これが多くの虫の異物混入の実情です。

そもそも、虫が製品を食べたくて異物混入するだけなら、それを食い止める違う手法だって別にあるんですよ。
製造ラインに離れて誘引するものを置けばいい。そっち側に誘引すればいい。
「まさか」、と思います?
じゃあ、なんでライトトラップは製造ラインから離すのですか?
製造ラインから離れたフェロモントラップにシバンムシが捕獲されるのは何故ですか?
ラインに近づけずに、誘引して捕まえるためなんですよ。

ゴキブリだってそうです。
それを食べたくて、ということもあるでしょうが、ちょろちょろとうごめいて、で大概は製品に混入するんです。
それが虫の餌として誘引しているかどうか、というのはそれほどまでに重要でもありません。
そこにいる、が重要です。

「そこにいる」、という存在が異物混入においては、一番怖いのです。
何なら、それが虫の異物混入の全てと言ってもいいくらいです。

むしろ、これこそが、異物混入の本質です。
防虫対策のプロ以外は、これを余り理解していない。
体感してないので当たり前でしょうが、製品に誘引されるか否かなんてそれほど重要じゃない、それより「そこにいる怖さ」が重要なんだと、腹で理解できない。
(だからこうやって素人臭さを露呈する)
このように「虫の研究者」も「自称、異物混入のプロ」も同様です。
(注意:自称、です。対して知識もスキルないです。ぼくはよーくリアルに知っています)

さらにちょいと逸れますが、異物混入はみんなそうです。
入りたくて入るわけでないからこそ、ぽろっと入るから、怖いのです。
クリップも、金属片も、毛髪も、ビニル片も、「そこにある」という存在だから混入するのです。
それが怖いのです。だからこそ数値管理するんです。「なくなっていることがわかる見える」化させるのは全て、そのためなんです。
工場や飲食店の人は、このことをしっかり「腹で理解」しているプロに、衛生管理や防虫管理は依頼したほうがいいですよ。悪いことは言いません。

おっと少しズレましたので、戻します。

そしてクモも同様です。
「そこにいる」、という存在が一番怖いのです。
そこに生息し、そしてその生態の特性上、混入しやすいのです。

持ち込みがされやすい

ちょっと道がそれてしまいました。
チャキチャキと次いきましょう。

では次に、んじゃ工場内や厨房内にどうしてクモがいるのかということですが、これ。
結構な確率で、クモって「持ち込み」されるんです。

工場や厨房の外部から、資材や包材、台車、パレット、場合によっては人間の人体や所有物などによって虫が運びこまれることを「持ち込み」といいます。
この「持ち込み」が多いのが、クモです。

なぜ多いのか。
いくつか理由があるのですが、移動能力が高く壁なども登ることもそれらの一つでしょう。
とにかく、クモは、持ち込みが多いです。

で、持ち込まれてすぐに問題になる。
これもクモです。

クモ違い、その1、
「この持ち込みはいやだ」。

内部発生する

さて、工場内や厨房内に侵入したクモは、工場内にいる虫を食べて居座ろうとします。
生物ですから、当たり前です。
死にたいですか?死にたくないですよね。虫も同じです。生きながらえようと虫も必至です。
だから自分の生きれる場所を求め、餌を求め、生き残ろうとします。
そして何なら子孫を残していこうとします。
これが「生息の定着」という現象です。

こうして居座ったクモは餌である虫を食べ、やがて子孫を残すために卵を産みます。その卵から、子グモが生まれます。
当然、場内でクモが増えます。

このような現象を「内部発生」といいます。
「内部発生」というのは、防虫対策の中でも重要度、危険度が激烈に高まります。いきなり問題がレッドゾーンに入ります。
なぜなら「内部発生」という現象は、その工場や厨房にある「発生要因」を取り除かない限り、ひたすら生息が増え続けることになるからです。
そしていったんそれが繰り返されると、問題を抑えることが難しくなります。

そう、クモって「内部発生」することがあるんです。

これ、あまり知られていませんが、でも考えてみれば当たり前です。
同種のクモがトラップで捕獲された場合、それを疑ってみる必要があります。

とにかく、一旦入った工場や厨房の内部で増えること。
これもクモの厄介さの一つです。

垂直移動する

クモの厄介なところ、それは垂直移動が得意なところです。
壁なども結構すいすい登ります。

登る、ということは降りれる、ということです。
落ちることだってある、ってことです。

どうやら足先に柔軟な毛があり、それがクモの垂直移動を可能にしている、と聞いたことがありますが、ぼくは衛生管理屋ではあるけれど昆虫学者ではないのでほんとのところは判りません。

いずれにせよ、垂直移動が可能ということは、積まれている番重や包材などにもよじ登ることが可能だということになります。
クモの「持ち込み」が多い理由はこれが大きく関係しているのではないかな、と推測します。

また壁面からスペースを作らず密着させて保管してある場合、壁面を登ったクモがその保管物に伝っていくことがあります。
壁面への密着保管がよくないのは、清掃のしやすさのみならず、こういう意味を含めてのことだったりします。

クモ違い、その2。

高所に営巣する

造網性のクモ、つまりクモの巣をはるタイプのクモは、巣を張って餌となる虫をとらえます。
造網性のクモの餌になるのは、飛翔性昆虫が多いものです。
だからクモは飛翔性昆虫が移動する高所にしばしば生息します。

さて、一般的に、異物混入はどうして飛翔性昆虫が問題になりやすいのか。
ごく簡単です。
高所を飛んで、落ちるからです。

先も触れましたが、虫の異物混入という問題現象は、「その製品を餌として食べようとした」ということも全くないわけではないですが、それ以上に「そこに虫が生息しているから」起こるのです。
単純に、そこに生息していた虫が製品に落下し、あるいは製品に付着し、そして問題となる。
このようなケースが多いものです。

さて、床に徘徊している歩行性昆虫は、それ自体が製造ラインや調理台以上の高さにまで移動しないと混入できません。
でも飛翔性昆虫は、その製品の上を飛翔できます。
だから、飛翔性昆虫が問題になりやすいのです。
高所で生息するクモも、その危険性は飛翔性昆虫同様です。

クモの異物混入が多い。
そりゃそうです。それだけの理由があるのです。

糸を垂らし降下・落下する

これも全く同様ですね。
天井から糸を垂らして落ちてくる。
この忌々しい能力もクモならでは。

包材などと一緒に「持ち込み」がなされたクモは、垂直移動が可能で高所に生息し、糸を出して天井からも降下します。
こうしてしばしば問題化します。
めっちゃ単純な話です。

糸や餌の食い残しが異物になる

しかも、です。
クモの異物混入は、実はクモ自体だけにとどまりません。
例えば、クモの糸自体も立派な異物要因です。

また、これもしばしば勘違いを聞くのですが、クモが工場内の虫をバリバリ全部残さずきれいにたいらげてくれるかというと、そうではありません。

クモは「体外消化」といって餌の昆虫を溶かし食べるのですが、硬い外骨格は食べ残すことが多いです。
当然ながら、その食べ残しが混入すれば、立派な虫の異物混入となります。
「体外消化」しきれなかったセミやチョウの羽が、クモの巣に残っていたり、その近辺に落ちている、なんてことありますよね。
あれが工場や厨房の中で行われたらどう思いますか?
そういう話です。

やもすればライトトラップに営巣する

これ、倉庫などの外部隣接エリアで時々起こります。

基本的にライトトラップというのは、あの青白い光で虫を集めて誘引します。
ですから、頭のいいクモになると、そこで餌である虫を待っていたほうが一番効率的じゃん、となるわけです。
いや冗談です、勿論、クモは虫ですから頭がいいとか全くないんですが、でもそんなわけでこの「誘引待ち」のクモがいつの間にか増えてる、なんてケースがあったりします。

クモが巣を張る、ということはその場に居座る、ということです。(生息定着、なんて言います)
居座る、ということはそこで生きて卵を産み、死んでいく、というわけです。
居座る、ということは内部発生の危険性が高まるということであり、死んでいくということは、死骸という異物リスクが残るわけです。
ライトトラップって、どこに設置されていますか?
高所ですよね。そこにそんな、落下してもおかしくない危険性が生じてしまう、ということです。

風で飛んでくる

クモは空を飛べます。

またまたー、と思うじゃないですか。
マジです!(キリッ

いやほんとこれ、マジ中のマジ。
飛んできたのを、ぼく実は見たことあります。

クモは糸をぺろっと出して、それで風に乗って飛ぶのです。
これを「バルーニング」と呼びます。
実際にふわーって飛んでました。
あれこれマジだったんだー、って初めて知りました。
10年くらい前の話ですけど。

しかも結構、飛ぶという話です。
しかもかなりな距離、飛ぶという研究結果すら、あります。

で、工場や厨房でこの何がまずいかというと、風と一緒にクモが入りこんでしまう、ということです。
人やモノに持ち込まれても入る、徘徊しながらでも入る、そして風と一緒に飛んでも入る。
このように侵入経路が多い、というのもクモの厄介さと言えるでしょう。

クモ違い、その3。
やるじゃない!(それロッキー

なぜか最後にクモが残る

最後に。
クモは医薬品工場や人工細胞工場などといった、無菌近くにまで管理されたクリーンルーム内でも問題になることが多いです。

こうした清浄度が馬鹿みたいに高く、二次更衣などが必要な工場において問題になる虫は、もう大概相場が決まっています。
チャタテムシ、ダニ、そしてクモ、以上です。
ぼくも医薬品工場の防虫管理に長年携わってきたので、いやというほど知っています。
この三つは、どの医薬品工場でも、どの人工細胞工場でも、どの精密製品工場でも、どのクリーンルームでも、問題になります。

いいですか?
最初のほうで言いましたが、「クモの生息源をなくそう=餌である他の虫をいなくさせよう」、というのは、こういう医薬品や細胞培養工場の無菌レベルのクリーンルーム以上になれるのか、って話です。
ちょっとだけ清掃している程度な工場や店舗が、二次更衣までしてちょっとでもホコリすら立てたらブザーが鳴り響くようなところに勝てますか?という話です。

つまり、それだけクモを消す、というのは難しいんです。
色々な虫の生息をつぶしていって、最終的に残るのがクモ、なんてことはざらにある話です。
いや、ざらでもZARAでもH&Mでもなく、普通に「あるある」です。定番です。それがクモです。
医薬品の防虫管理をしてきた専門家なら、みんな知ってます。まあぼくを含めて、そういう人は極めてレアでしょうが。

 まとめ

今回は、防虫対策において実はめちゃくちゃ厄介な、クモのお話でした。

まとめると、クモの厄介さは次の通りです。

 

クモが厄介な10の理由
  • 虫の異物混入リスクのトップランカーである
  • 持ち込みがされやすい
  • 内部発生する
  • 垂直移動する
  • 高所に営巣する
  • 糸を垂らし降下・落下する
  • 糸や餌の食い残しが遺物になる
  • やもすればライトトラップに営巣する
  • 風で飛んでくる
  • なぜか最後にクモが残る

 

以上、このように、このブログでは食品衛生の最新情報や知識は勿論、その世界で長年生きてきた身だから知っている業界の裏側についてもお話しています。
明日のこの国の食品衛生のために、この身が少しでも役に立てれば幸いです。

 

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