「東京都食品衛生自主管理認証制度」をご存じですか?
またそれが間もなく終了してしまうということを聞いてますか?
意外と知らされていないこのことについて、今回は前回に続いて、より詳細にお話をしたく思います。
なお、こちらは二部構成になっている記事の「後編」となっています。

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えいたします。

 

今日のお話の概要
  • 「東京都食品衛生自主管理認証制度」(以後、「都認証」)は終了の方向で動いている。
  • 「都認証」の終了はHACCP義務化に向けて、その役割が終わることに関係している。
  • HACCPが義務化すれば、「都認証」と同様のことを事業者はやらなければいけないため、認証を受ける必要がなくなるから。
  • 「都認証」の新規受付終了は、遅くとも令和3年6月1日を予定しているが、場合によっては前倒しされる可能性もある。
  • 「都認証」の更新終了は、現在未定。
  • 既に「都認証」取得事業者については、HACCP義務化にあたっての対応支援を検討中。

 

 

「東京都食品衛生自主管理認証制度」が終わる?

ネット上ですら余り情報として出ていないのですが、「東京都食品衛生自主管理認証制度」(以後、「都認証」)が終了するといわれています。
今回はこのことについて、より詳細にお話したいと思います。

なお、こちらは二部構成の「後編」になりますので、もし「前編」をお読みでなければそちらを最初に読んでください。

 

さて、この話。
結論から言えば、本当です。
この話は、昨年2019年の10月下旬、「都認証」の指定審査事業者向けの連絡会にて正式に伝えられました。
「都認証」は終了の方向で現在、動いているところです。

事実、弊社を含め食品衛生のコンサル屋さんでは、すでに新規受付を終了し、断っているところが多くなっているのではないかと思います。
尤も売上げ上その比率が大きいところは、冗談じゃないとまだしぶとく粘っているところもあるのかもでしょうが、しかしわざわざお金を払って時間をかけて、終わってしまうことが判っている認証を受けるというのもバカらしい話。
ですから、まともな衛生管理屋はその事実を正直にお客さんに伝え、すでに認証済みの企業に関しては、更新のみ対応を行っているのが普通の対応でしょう。

この件はそんな隠すようなことでは別段ないでしょうから、ここで以下、詳細を伝えていきましょう。

「都認証」が終了する理由

「都認証」が終了する理由は、HACCPの義務化に大きく関わっています。

 

前回触れたように、元来「都認証」は、HACCPシステムにおいてそれを下支えする「一般衛生管理(PP)」を主な対象としたものです。
ですから、それらが義務化されれば、「都認証」の役務である「一般衛生管理の確実な実行」は終了するだろう、と考えられているからです。

HACCP義務化にむけて、厚生労働省はその「手引書」をネットなどに公開しています。
それらは各業界に向けて46種類も細かく分類されており、各事業者はその「手引書」に則って自身の衛生管理計画を作成することになります。
具体的には、食品関係事業者は皆、これから「HACCPに沿った衛生管理」と、「一般衛生管理」を文書作成することになるわけです。
そう、HACCPが義務化すれば、これからは食品事業者はみな、「都認証」に近いようなことをしなければならなくなります。
逆に言えば、これまで「都認証」は、各事業者が自主的に衛生管理に取り組みやすいよう、マニュアルを作成させ、実施させてきましたが、これからは「手引書」がそれを肩代わりすることになるわけです。

 

それともう一点。
元来、「都認証」とは、衛生意識が高く、より一歩進んだレベルの高い衛生管理を行っている事業者に対し、認証を与えてきました。
つまりこれは、「行政」が、事業者の衛生管理レベルを評価してきた、ともいえるでしょう。

しかし、HACCP義務化の時代から、その性質が大きく変わります。
これからは事業者の「衛生管理レベル」は、行政が評価、推奨するものではなくなり、事業者側がその必要性に応じて自ら取り組むことで得られるものとなる。
と、こう「都認証」側は考えているようです。

それらのため、「都認証」の枠割は、HACCP義務化の完全施行をもって終了した、という見解のようです。

「都認証」はいつ終了するのか

都認証の新規受付終了は、遅くとも令和3年6月1日と言われています。
ただし、具体的な期限はまだ未確定であり、HACCP義務化の進行次第で、場合によって前倒しされることはあろうかと思われます。

またすでに「都認証」を取得済みの事業者は、一定期間でその認証の更新が必要となります。
この更新についての受付終了時期については、現在のところ、まだ伝えられていません。
しかし、遅かれ早かれ、新規受付終了の後にどこかのタイミングで更新受付が終了することになるのは間違いないことでしょう。
現状では、「指定審査事業者の影響などを考慮し、判断していく」、と都側が伝えています。

「都認証」終了に対して出されている意見

この「都認証」終了に対し、さまざまな意見が当然ながらあがっています。
多くが懸念されているのは、この終了に際して「都認証」取得事業者における衛生管理のモチベーションやレベルの低下、また対外的アピールとしてのツールだった「都認証」が終了してしまうことでそれらを失ってしまうのではないか、取引影響はないのか、といったデメリットです。
そりゃあ、折角認証を取得したのに、ハイすぐ終わってしまいます、と言われたら取得側は余りいい気はしませんよね。

またもう一つあがっている意見は、HACCP義務化にむけて、すでに「都認証」を認証済みの事業者はどうHACCP義務化に対応すればいいのか、ということです。
これについては、認証事業者へのHACPP対応の支援を行うことを検討している、とのことです。
具体的には、「都認証」でのマニュアルを「一般衛生管理に対しての手順書」に活用しつつ、これに加えて各業界団体作成の「手引書」を「HACCPに沿った衛生管理」に対し参考にするよう、現在検討中とのことです。

まとめと現状について

実際のところ、「都認証」の取得を求める声は、去年も非常に高まっていました。
都内の講習会や講演会などでは、HACCP義務化に向けてこの「都認証」を勧めていたところもまま見受けられましたし、大手流通取引先から取得を薦められていた事業者の話も実際に何度か聞いたものです。
というか、私自身も同様の意見を持っていましたし、事実、中小規模の事業者が、最も手ごろに、そして最もわかりやすく現場の衛生管理レベルを上げるツールとして、「都認証」はうってつけであったとも思っています。
(10月くらいにもそんな講習会を受けていましたしね)

それらもあって、HACCP義務化の前に取得した事業者も多かったと思います。
それが取得してすぐに終了、というのもちょっとどうか、とは私も思わないでもない。
そりゃ確かに都側の言い分もごもっともなところはあるのですが、更新受付終了については少しばかり考慮していただきたいと思いやみません。

 

 

■□貴方の工場・店舗で悩んではいませんか■□
・どうやって防虫管理・衛生管理をすればいいか判らない
・今やっている防虫管理・衛生管理が正しいか判らない
・何か問題が発生したときの対応が判らない
・取引先や保健所の査察が不安だ
・でも余りコストもかけられない
だったら貴方が防虫・衛生管理のプロになればいいのです!

高薙食品衛生コンサルティング事務所にようこそ
  • 私達は、どんな工場、お店の方でも防虫管理・衛生管理のプロレベルに育成することが出来ます。
  • 何故なら、防虫管理・衛生管理のプロとは、基礎知識に加えて「正しい管理の仕組み」を作れる能力を持つ者のことだからです。
    この「管理の仕組み作り」を知るこそが、防虫管理・衛生管理のプロへの道なのです
  • そんな防虫管理・衛生管理のプロを育成し広めることで、日本の「食の安全安心」を、さらにより広く、より高くさせることが私たちの使命だと信じています
  • どうですか?
    そんな防虫管理・衛生管理のプロにあなたもなって、本当の「食の安全安心」を私達と一緒に広げていきませんか?