初夏から真夏にかけて、時々起こる羽アリ(クロアリ)の多量飛来。
それにどう対応すればいいのか。
ちなみに今回もこれ、私の家での実話です。

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えいたします。

今日のテーマ:羽アリの多量飛来対策

ケーススタディ・ザ防虫対策。
ただ虫の生態や論文のパクリを乗せているだけの他と違って、「工場や店舗の現場で起こりやすいこと」、「実際に起こったこと」を例題事例とし、「実際に実施し、効果があったこと、なかったこと」「現場に即したリアルな対処方法」を、ここではお教えしてきます。

というわけで、今回のテーマは、こちら。

「羽アリの多量飛来対策」
です。
これ、昨夜我が家に起きた、実際の話です。


(翌日ベランダに死んでいた羽アリ)

お盆休みの我が家に羽アリが多量飛来!

お盆休み真っ盛り。

というわけで、私も一応、お休みです。
(尤も、このようにブログ更新というお仕事をしているのですが(笑))
折角の休みなので、子供達と一緒にベランダで夕ご飯を!
…なんて思って、昨夜七輪を持ち出して、皆で夕方から和風バーベキュー、つまり七輪での炭火焼きを楽しんでいたのです。
炭火で焼く牛タン、うまー。
アジの干物、うまー。
これがまた日本酒に合うんだ!

 

さて。
我が家は、マンションの10階。
田舎ですけど、割と高所。
19時も過ぎていよいよ暗くなってきたので、照明を付けた。
すると、どうでしょう。
多量の羽アリが飛来し、照明に群がってきたではないですか!
ぶんぶんぶんぶん、照明の回りを群れなして飛んでいる。

この仕事柄、さほど抵抗のない私はいいのですが、娘は怖がって家に入ってしまいました。
方や嫁さんは、
「え、シロアリ?シロアリなの?大丈夫!?」
などとオロオロしている始末。
大丈夫、こんな時期にシロアリは飛ばないから。
そんな中、防虫対策のプロである私だけ、そそくさとアリを駆除し、平然と炭火焼きを続けていました。
ホタテのバター醤油焼き、うまー。

羽アリの正体~「クロアリ」と「シロアリ」

我が家には割と広いバルコニーがあって、冬意外はよく外でこのように鉄板焼きや炭火焼きを行います。
今年も5月のゴールデンウィークからずっと楽しんでいるのですが、こんなことは初めてです。

では、この羽アリの正体は何でしょうか。
これ、実はクロアリの巣立ちです。
運悪く、たまたま付近の公園で生息していたクロアリの巣立ちにカチ合ってしまったんですね。

「羽アリ」、つまり羽があり飛翔するアリは大きくわけて二種類あります。
それは、「クロアリ」と「シロアリ」です。
「クロアリ」とは「シロアリ」と区別するための俗称であり、学樹的な名称ではありません。
所謂、アリのことです。
あのよく土壌で見られる、行列を作って群れなしているアリに羽が生えたものです。
実はアリは、形状も含めてハチにかなり近い昆虫です。

 

一方、「シロアリ」は木材を食べ、一般木造住宅に被害を与えるアリです。
アリといっても先のクロアリとは生物分類学上では異なっており、実はゴキブリに近いものだったりします。(ゴキブリ目)
この「シロアリ」も巣立ちのときに羽をもって飛翔します。


Wikipedia

どうしてクロアリが多量飛来したのか

ではどうしてクロアリが飛来してきたのでしょうか。

クロアリのメスは2種います。
それは、羽のある「女王アリ」と、それ以外の羽のない「働きアリ」です。
元々羽はないのですが、女王アリとオスのアリにだけ、羽が生えます。
やがて巣が大きくなって、アリが増えてくると、巣の拡大のために新しい「女王アリ」が生まれます。
新しい「女王アリ」は、羽の生えている多量の「オスアリ」を連れて、古い巣から新しい新天地を求めて旅立ちます。
この旅立ちのタイミングにこうこうと光る照明があると、走光性(光に集まる修正)のある羽アリが集まり、このように羽アリの多量飛来に襲わるのです。

翌朝、ばらばらと落ちているアリを調べると、やはり「トビイロケアリ」でした。
「トビイロケアリ」は、非常に走行性が高く(光に集まりやすく)、このように夏季に多量に飛来することの多いアリです。

羽アリたちの今後

ご飯を外で食べていて羽アリの多量飛来を食らった我が家。
新天地を求めて旅立ったら光に誘引され、ジェノサイドされた羽アリたち。
どっちも不幸な遭遇でした。

もし私に駆除されなかったら、このアリはどうなっていたのでしょうか。

羽アリの正体は、巣立ちの新しい「女王アリ」と「オスアリ」です。
この飛行中に女王アリは、多くのオスアリと交尾します。
オスアリは、飛行と交尾で力尽きて、死んでしまう。
ああ、哀れなオスたちよ…。
そして唯一残った女王アリだけが、辿り着いた新天地で巣を作ります。

女王アリはこの段階で羽が取れて、また普通のクロアリに戻ります。
やがて女王アリは産卵し、新たにアリが生まれます。
生まれたアリは、オスが巣を守り、メスは働きアリとして餌を探したりなどし、その間に女王アリがまた新たに産卵します。
こうしてアリの巣が拡大し、アリが増えていくのです。

アリの多量飛来の時期

このクロアリの多量飛来は、私たちにも相談案件としてしばしば寄せられることがあります。
うちの嫁さん同様、
「これってシロアリですか?」
などと聞かれることもあります。
シロアリかどうかは虫体だけでなく、羽を見ればわかります。(別欄参照)
尤も夏季に相談される案件の、そのほとんどが、ウチに飛来したものと同じトビイロケアリです。
このトビイロケアリは、光に非常に誘引されるため、多量に家の中に入ってきたりもします。


Wikipedia

また地方の河川付近や山の近くなどでは、ある一定の時期に多量のクロアリがこのように飛来することもあります。
尤も、このように巣立ちのための飛来ですから、ある数日間だけ多量に飛来するものの、それを過ぎれば問題が消えてしまうケースが多いものです。
しかも時間にして、およそ19時から21時程度。
この短時間に、多量のアリが押し寄せて来るのです。

このクロアリの巣立ちが行われるのは、主に夏場。
なかでも雨が降った翌日の晴れた日。
こういう「雨の翌日」は、土壌系の虫が尤も活性化するものですが、クロアリも御多分に漏れず。
よって、雨の翌日に羽アリの多量飛来に出くわした、ということはよくある話です。

尤も我が家はこのように、連日猛暑の晴れ続きなお盆時期に食らっていますから、一概に「初夏の雨上がり翌日」だとばかりは言えません。

そもそもアリは実はかなり種類が豊富です。
そして種ごとに巣立ちの時期が違います。
だからこのトビイロケアリのように、8月に多量飛来するアリもいます。
ちなみに数年前、某スーパーさんでアリの多量飛来を食らって、とてもじゃないがドアを開けられない、と泣きつかれたことがありましたが、あれはもう随分涼しくなった10月の話でした。

ちょっと長くなってしまいました。
これらの対策やシロアリとの違いなど、後編に続きます。

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