日々腕を磨いているプロが教える、「これぞプロのテク!技あり防虫対策&衛生管理」。
今回は貯穀害虫用トラップ、フェロモントラップの使い方をお教えいたします。
これを知るだけで、工場内の防虫対策、衛生管理は効果絶大間違いなし!

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えいたします。

フェロモントラップの作り方

シバンムシ類などの貯穀害虫の生息確認や発生源調査に、フェロモントラップは欠かせません。

では実際にどのようにしてフェロモントラップを使えばいいのでしょうか。
まずはフェロモントラップの作り方から具体的にお教えいたします。

フェロモントラップの作り方は、どれもそんなに大きく変わりません。
ほとんどのものは単品での取り扱いもされていますが、このように何枚かを束ねてケースに入って売られています。

これらは皆、富士フレーバーさんの有名なフェロモントラップです。

では、こちらの中から、このシバンムシ類用のフェロモントラップである人気商品、「ニューセリコ」を使って、作り方を解説していきましょう。

 

まず、箱を開けるとその中に10枚のトラップと、そこに貼り付けるための「ルアー」と呼ばれるフェロモン誘引剤が入っています。
ちなみに、この「ニューセリコ」の場合は、下のような金銀の袋に入った二種類のルアーを使います。

 

トラップにはこのようにカバーの剥離紙が付いていますので、それをめくってルアーを指定箇所に取り付けます。

これをはがして…

ルアーを付着させる。

あとはもう簡単。
剥離紙を綴がし、止め箇所に差し込んで固定し、トラップを組み立てます。
注意することといえば、トラップの粘着部を合わせてくっつけてしまわないことくらい。
そうすると折角の高いトラップが台無しになってしまいますから。

 

さあ、このように作れば出来上がりです。

フェロモントラップの設置方法教えます

組み立てたトラップを、設置したい箇所の壁面などに取り付けます。

この場合、定点の月度モニタリングなどではフックなどを用いて使うとよろしいかと思います。
ですが、一時的な生息調査で使いたい場合、わざわざその分だけフックを用意するのも大変でしょう。
かといって床に置いていただけでは紛失しかねませんし、あるいは踏まれたり汚したりして使えなくなってしまう可能性もあるでしょう。
そんな場合は、これを使いましょう。

 

 

そう、ご存じ、養生テープ。
こいつを使って…。

 

こんな風に、壁に接着し、トラップを固定します。

フェロモントラップでの発生源調査

さて、このフェロモントラップで貯穀害虫の発生要因調査を行う場合もあるでしょう。
ですが!
その肝心の調査が、実は意外と、いやかーなーり、難しい。
というのも、目に見えるところで貯穀害虫はそうそう発生してくれないからです。

大体、目に見えるようなわかりやすい場所にポンと粉溜まりがあって、「はいここですよ!」と貯穀害虫がうようよ生息しているのであれば、誰でもわかりますよね。
しかしわからないからこそ、そうじゃないからこそ、そもそもこのようなフェロモントラップを用いて調査しないといけないわけです。
そしてその場合、大概は目の届きづらいところに長期間堆積した粉溜まりから発生していることが多いものです。
あるいは広く散らばった粉から発生していることだってある。
天井裏なんかでよくあるケースです。
ましてや、昆虫に慣れていない一般の人が、白い小麦粉などに同化している微小な幼虫を目視発見するなどは至難のことでしょう。

 

そこで、フェロモントラップの登場です。
これを様々な場所に複数取り付けることで、発生源を探っていくのです。
例えば、冷蔵庫のモーター部。
例えば、天井裏。
例えば、棚の下…。
そういうところにトラップを設置して生息状況を確認することで貯穀害虫の発生源を見ていくわけですが、ここで一つだけ問題が。

これらのフェロモントラップは、非常に優れた誘引力で貯穀害虫を誘引します。
ですから生息の有無を確認するモニタリングでは捕獲力を発揮するのですが、どの方向から貯穀害虫が誘引されたか、つまりどこに生息してどこを発生源としているのかを調べるときがいまいち判りづらい。
何故か。
多くの貯穀害虫は、フェロモントラップに誘引され、付近をフラフラと浮遊、徘徊して、そしてやがて最終的にこのトラップの中に入りこむからです。
ダイレクトに真っ直ぐ他に目もくれずにトラップに入るわけではないのです。

例えばこんな感じ。
勿論最終的に貯穀害虫が捕獲されてくれればトラップとしての目的は果たされますから、それほど問題じゃない。
でも調査としてはどうでしょうか。
これじゃあどっち側から虫が誘引されたのかよく判りませんよね。

さあ、ここで、プロの技の登場です。
ここに鼠用の粘着トラップ、今回はこいつを使います。


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プロが教える貯穀害虫の発生源調査方法

鼠用のトラップをどう使うのか。
まず、これを見開いた真ん中に、ルアーを置く。

 

このトラップを、調べたい箇所に置くのです。
するとおよその貯穀害虫の分布状況が、少なくともフェロモントラップによる捕獲調査よりは様々な情報が見えてきます。

 

あるいは、このようにフェロモントラップ自体を置いてもいいでしょう。
粉や埃などが多い場所の場合は、このほうがいいかもしれませんね。
また組立式の鼠トラップもありますので、それらを用いてもいいかもしれません。
いずれにせよここで重要なのは、トラップ付近に浮遊してきた貯穀害虫が周辺をうろうろする前に捕らえることで、どちらから誘引されているかを探ることです。
このようにして設置したトラップに、まだらで貯穀害虫が捕獲される場合には全体的に広く発生源が広がっている、あるいは離れた場所にある。そうでない場合には、ある一定方向に問題がある、などといった情報が少しずつ見えてきます。

このように応用してフェロモントラップを使うことで、貯穀害虫の発生源を見つけ出して、駆除施工を行います。

まとめ

今回はフェロモントラップを使った貯穀害虫の発生要因究明調査について、プロの技をお教えいたしました。
貯穀害虫の発生要因調査は本当に難しいものです。
我々プロとて日々、苦悩の毎日なくらいです。
どうぞ現場でも色々と試してみるとよいでしょう。

 

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