日々腕を磨いているプロが教える、「これぞプロのテク!技あり防虫対策&衛生管理」。
今回は夏を前に、あの憎き?ゴキブリの効果的な駆除方法を伝達いたしましょう。
これを知るだけで、工場内の防虫対策、衛生管理は効果絶大間違いなし!

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えいたします。

夏本番!Gの季節到来

涼しい日が続いている7月。
ほんとありがたい限りですが、冷夏、と言われる今年だって、8月にもなれば夏本番。
そろそろG、そうゴキブリの季節です。
あの黒光りする奴等の季節、ザ・到来。

ということで、今回はクロゴキブリ対策について、プロならどう駆除するかをお話致します。

クロゴキブリはどこから来るのか

クロゴキブリの基礎知識については、以前お話した通りなので、そちら↓を参考にしてください。

ということで、こちらではクロゴキブリの駆除について焦点を当ててお話します。
チャバネゴキブリについてはたっぷりとお話いたしましたので、クロゴキブリ編がこちらということです。
おっと、「これぞプロのテク!技あり防虫対策&衛生管理」だけあって、そんな特別なプロ技も勿論お教えいたしますのでご心配なく(笑)。
よく他の素人サイトはすぐ、やれゴキブリだこの薬ガー。この方法ガー、などとあちこちで言っていますが、防虫管理のプロとして、より理論的にまたより本格的に、この問題に取り組みましょう。

さて、こいつらはチャバネゴキブリと違って、そんなに工場の内部で発生しません。
「そんなに」ということは、時々する、ということで、たまーに常温の廃棄物保管室や洗浄室、あるいは天井裏や床下、内壁やその他余り目に見えないところで発生したりします。
ま、それは日々のモニタリングをしていればわかります。
その危険を察知するためのモニタリングですから。
その結果で、連続して捕獲が見られている場合、或いは若齢幼虫が複数捕獲されている場合などは、それを疑うべきでしょう。

ですが、まあ、大抵は外から侵入してくる、「外部侵入要因昆虫」なのです

さあ、クロゴキブリは大半が「外部侵入要因種」であることがわかった。
となると、ゴキブリ対策は次の対策が有効になります。

クロゴキブリに必要な対策
  • 環境リスク対策
  • 侵入リスク対策
  • 拡散リスク対策

 

つまり、「外部侵入要因昆虫」であるゴキブリを、いかに周辺環境に生息させず、またいかに工場内に侵入させず、またいかに場内で生息させないか。
それを「段階を追って」対処してあげることが必要だ、ということです。

ゴキブリへの環境リスク対策を行おう

まずは、周辺環境に「ゴキブリを生息させない」こと。
これが最初の一歩となります。

クロゴキブリの生息場所
  • 水のあるところ
  • 餌のあるところ
  • 熱のあるところ
  • 暗いところ

 

クロゴキブリは上のような箇所に生息しています。
ですから上のような条件の環境に対して、トラップを仕掛けたり、殺虫剤を散布する必要があります。
まず、水場。
ゴキブリは餌がなくても生きていけますが、水がないとそれほど長く生息できません。
ですから、必ず生息場所として水のあるところを選ぶものです。

それから、餌。
ゴキブリは雑食性ですから、何でも食べます。
ですが、残渣や生ゴミなどは特に好物。

そして熱帯性ですから、熱のあるところを好みます。
また夜行性であることも含め、暗所を好みます。

さあ、これらを含めて考えてみましょう。
クロゴキブリは主に次のような場所に生息しています。

工場でのゴキブリ生息箇所
  • 下水内(汚水槽、雑排水槽など)
  • 側溝、雨水溝内
  • 外部排水施設(グリストラップ、汚水処理施設など)
  • 廃棄物保管所
  • ボイラー室、機械室など
  • 天井裏、床下(地下ピットなど)
  • 倉庫内

 

このような箇所が上の条件にあうことでしょう。
概ねですが、上から生息しやすい順となっています。
なかでも下水内は格好のゴキブリの巣窟。
クロゴキブリのみならず、ワモンゴキブリなど、数種のゴキブリが生息していることもあります。
というか、クロゴキブリの生息源の多くが、実はここであり、この問題が大概多くの工場では問題の根源となっていることが圧倒的大多数です

次に多いのが、側溝や雨水溝、あるいは外部に設置しているグリストラップ、汚水処理施設です。
特に後者は工場排水がここに貯まる場合、ここが生息箇所となっていることも少なくないでしょう。
勿論、上の下水の原因と連なっている、というかそっちがそもそもの要因であることも多分に考えられます
問題解決は根源を叩くのが重要。その場合、下水対策のほうが重要かつ有効ということです。

こうした箇所についての対策は、勿論駆除施工も勿論ですが、定期的な清掃により生息源や卵鞘を取り除くことが重要です。
まあ、上の箇所への夏季あるいはその少し前の時期に、薬剤施工を行うのもよいと思います。
薬剤選定や施工方法については、また別途お話いたします。

ゴキブリへの侵入リスク対策を行おう

次は「侵入リスク対策」です。
どのようなところからゴキブリは侵入すると思いますか。
実はありとあらゆる隙間がその対象になります。
何故ならクロゴキブリの幼虫(若齢幼虫。生まれたばかりのゴキブリのことです)は、その体長がわずか数ミリ程度しかないからです。
だから、ほんの小さな隙間からも侵入が可能です。
例えば、閉めっきりのドアの下。
一見しっかり密閉されているように見えますが、小さなゴキブリにとってはこんなの侵入するのは容易いもの。
ちなみにクロゴキブリは夏季に活動し、交尾し、卵を産み、冬は幼虫や卵で越冬します。
その際、まだ孵化(卵からかえること)したばかりとなりがちなので、秋にはこのような微小なクロゴキブリが捕獲されることが多くなります。
またクロゴキブリはこのような若齢幼虫でも非常に移動能力が高いので、普通に室内に侵入が可能です。

ですが。ちょっと待ってください。
いくら移動力が高いといっても、そんな小さな幼虫が何度も、或いは複数捕獲されている場合、別の問題が生じていることでしょう。
それは排水の問題が、付近のどこかにある、ということです。
この場合、しばしば排水由来の昆虫、コバエ類なども捕獲されたりします。
チョウバエ類、ノミバエ類などが代表的ですね。
この場合、排水由来の侵入経路が必ずあります。
よくあるのは、封のされていない配管が何故か切りっぱなしになっている、というケースです。
またドレンの排水配管のジョイントが甘くて隙間があるというケース、これも非常に多いですね。
ではなぜこんな問題が起こるのでしょう。

本来、排水配管には「排水トラップ」というものが設けられているものです
排水トラップとは、下水道の悪臭や硫化水素などのガス、さらにはゴキブリなどの虫を侵入するのを防ぐための仕掛けのことです。
例えば、水洗式トイレや自宅の水道の下の部分を思い出してください。
水洗式トイレにはいつも水がたまっていますよね。
また自宅の水道の下にはS字のパイプがあるかと思います。
これは何をしているのかというと、水をためることで水によって下水からのものを遮断しているんです。
これを「封水トラップ」と言います。

これはS字じゃなくてP字(横にすると)ですので、P字トラップなんて言われてますが、いずれも同じ。
この機能は、大概の排水配管に付けられています。
これがないと、室内に悪臭や虫が入りたい放題になります。
ですが、上の話のような排水配管には、そうした機能がないまま切りっぱなしになっている。そのため、下からゴキブリが侵入している、ということです。

ちなみに、このように何らかの理由で封水トラップの水位が下がってしまうと、封水機能が失われ、下からその隙間を経てゴキブリなどが侵入してしまいます。
たまにほとんど使われていないシンクなどを見ることがありますが、実はこういうリスクを孕んでいます。

ゴキブリへの拡散リスク対策を行おう

次は、ゴキブリの拡散リスク対策です。
実はですね、ここを今回はメインにお話したかったのですよ。
ただし、これだけお話をしても余り意味がないので、これまでの話があった。
何事も手順が重要。
ゴキブリ駆除だって同じこと、何段階かの対策が必要です。
それはこれまで踏まえたような、各リスクに対する対策です。

クロゴキブリの駆除対策手順
  1. 環境リスク対策:外部環境でのゴキブリ生息を防ぐ
  2. 侵入リスク対策:外部からのゴキブリの侵入を防ぐ
  3. 拡散リスク対策:場内で生息しているゴキブリを早く駆除し、生息を広げない

 

とこのように、各々を段階を追って踏まえて行うことが、やはり重要です。
ただ単に、場内に薬剤を散布すればいいってもんじゃない。
その上で、例えば駆除剤を設置するなどといった、「拡散リスク対策」がようやくその意味、意図、を持ってくるわけです。
これがプロと素人との違いです。

さて、この場内での駆除施工ですが、多くの場合は、ベイト剤という毒餌を使って行います。
いるかどうかわからないのに駆除剤を散布することは、「IPM」のコンセプトにも反しますし、余りにも無駄というもの。

そこで、ベイト剤です。
これを、出入り口や、ゴキブリの捕獲の多い箇所に設置するのです。

ではどんなものを選んで、どのように使えばいいでしょうか。
後編ではそれを詳しく教えます。
まさにプロのワザ、が登場しますよ。お楽しみに。

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