食品工場の防虫管理、衛生管理において、クイックルワイパーを常備しておくことを私はお薦めしています。
その理由は何でしょうか。
今日はそんな便利なクイックルワイパーの使用法についてお話致します。

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えいたします。

クイックルワイパーがとにかく便利

クイックルワイパー。
柄の先のヘッド部にシートを設置して掃除用に使う、所謂「フローリングワイパー」と呼ばれるものの中での、代表格的商品です。
ご家庭での掃除には欠かせないこちらですが、これが食品工場の衛生管理、防虫管理にも実は非常に重宝するものだったりするのです。
いや、私は別に花王さんの営業マンでも回し者でもなんでもない、ただの衛生管理屋なんですけど(笑)。
(ぶっちゃけ、使いやすくて似たような商品なら、それでいいですからね!笑)

ところで、クイックルワイパーのシートにはウェット式とドライ式がありまして、ウェット式のシートには消毒用エタノールが含まれています。
また意外と、というと非常に失礼かもしれませんが商品研究が進んでおり、最新のものは非常に扱いやすく、また狭い個所や高所などの清掃がしやすい作りになっています。
ですから百均などで売られている安っぽい類似品よりは、クイックルワイパーを購入するほうが私はいいかと思いますが、ここら辺は色々と使ってみるのもいいでしょう。

では、このクイックルワイパーが工場の衛生管理で便利な理由をお話いたします。

食菌性昆虫には抜群の効果

これがやはり最大の利点です。
クイックルワイパーは、とにかく食菌性昆虫対策に有効なのです。

ウェット式のシートには殺菌剤であるエタノールが含まれています。
そう、エチルアルコールのことですね。
これが、食菌性昆虫には抜群の効果をてきめんに発揮します。

食菌性昆虫というのは、つまりカビの胞子を食べて生息する、小さな昆虫のことです。
代表的なところでは、チャタテムシ類、或はヒメマキムシ類などです。
さらにはダニ類、トビムシ類なども、カビから発生します。

そしてこのカビ(真菌)に非常に有効な効果があるのが、先のエタノールです。
つまりクイックルワイパーのウェット式シートによる清掃は、そうしたカビを除去することでそれらを餌とする昆虫の発生源を失わせ、さらに清拭による物理的な作業によって昆虫もろとも除去してしまう、という機能があるわけです。

特に一番効果があるのは、チャタテムシ類、ヒメマキムシ類などでしょう。
これらの昆虫は非常に微小なため、エタノールの速乾性の性質によって体内の水分が失われ、場合によって死ぬ、ということもあるくらいです。
(注意:場合によって、ですからね、あくまで。殺虫効果についてはくれぐれもあまり期待しないでください!)
良かれ悪しかれ、一部食品工場の方が(しかもそれなりに知識のある方が)殺菌剤で虫が死ぬ、と思っていることはこれを根拠としているのでしょう。

いずれにせよ、発生源除去の意味から、エタノールでの食菌性昆虫対策に効果があることは確かです。
実際、私のお客様の中には、それらの発生個所に毎日エタノールを散布していたら内部発生がおさまったという方もおられるくらいです。
勿論、ただ散布するだけより、しっかり清拭清掃したほうが効果があることはいうまでもありません。昆虫自体の除去にもなります。
つまり、クイックルワイパーによる清掃は、「生息源の除去+物理的な虫体除去」の2つの効果がある、ということになります。
ですから食菌性昆虫の問題箇所があれば、クイックルワイパーを毎日かけるようにしてください。何ならスプレー式のアルコールなどと一緒に使うのもいいでしょう。
それだけで少なくともカビ由来の問題が結構クリアされるものです。

あ、それとダニ類などの目に見えない虫への効果も、非常に抜群です。一応。

汚染個所を使い捨て処分できる

このクイックルワイパーの清拭シートは、使い捨てとなっています。
これも工場内での使用に適しているところです。
つまり、「清掃用具に付着した虫の生息源や虫体そのものを、確実に処分できる」ということです。

どういうことかというと、例えばモップなどで昆虫の生息個所を清掃するとします。
成程、そして仮に、その清掃によって対象個所から虫はいなくなったとします。
ではいなくなった虫はどこにいくのでしょうか。
チリトリに集められて処分された。
モップに付着したものは洗浄されて除去された。
全てが本当にそうされたと思ってますか?その根拠は?
もう一度言いますが、殺菌剤は殺虫剤ではありません。
そして清掃は虫を殺す行為ではなく、除去する行為です。
つまり、そうした清掃後、虫が清掃用具に付着しているままということは意外と多いのです。

「都内のパン工場あるある」ですが、場内の清掃用具用ロッカーは定番のチャバネゴキブリの営巣個所です。
このケースの要因の幾つかある一つとして、死骸の清掃や穀粉の清掃などで除去した卵(卵鞘)が、ロッカーの中で孵化していることが考えられます。
薬剤による駆除を実施しても、卵には大概効きません。
こうしたものが残っている場合は、ロッカーで内部発生が進行するのです。
そして当然ながら同じことが、他の昆虫でも考えられます。
その点、クイックルワイパーはどうでしょうか。
これが使い捨て式が優れている理由です。

ただし一点だけ、注意が必要。
それは、「使用したものは必ず処分すること」です。
使いまわしは厳禁、です。かえって拡散の要因になるからです。
くれぐれもご注意あれ。

細部まで清掃しやすい

さすが花王さんほどの企業の売れ筋商品、商品開発もしっかりされています。
例えば、ヘッド部は凹凸を柔らかく作り中央部を少しだけ膨らませることによって、清掃効果がヘリのみではなく、ヘッド全体に広がるようになり、一層の清掃効果が期待できる、といった工夫されたつくりになっているのです。

↑真ん中を指で押すと、ぷにぷにします。
これが床面にフィットする工夫なのでしょう。

また清掃モップなどに対し、小回りがきくことも大きなメリット。
とくに家庭で使うことを想定してか、隅々の細かいところに対しての清掃には最適。
何せヘッド部の厚みはかなり薄くなっており、ジョイント部を加えても数センチくらいの隙間から清掃が可能です。
ちなみに我が家にあったものは、この通り3センチ程度あれば隙間に入りそうです。(下画参照)
こうした細部への清掃のしやすさは、さすが家庭用清掃用具の強者ならではの利点でしょう。

異物リスクが少ない

また使い捨て、ということは毎回使用時にはシートが新品であるということです。
このことは、経年による劣化を逃れ、ほつれや破れから生じる異物リスクを軽減させることにつながります。

除菌とともに場内の除去毛髪の確認もできる

シートが白いタイプの場合、そのシートへの付着毛髪の確認も同時に出来ます。
清掃、除菌をしながら、同時に場内の落下毛髪状況をも確認することができます。
(家庭用に改良を重ねられているため、髪の毛除去効果が実は非常に高くなっているようです)
毛髪の付着にも優れていますので、サニタリールームなどでの使用もいいでしょう。

どのような個所で使用するか

このように便利なクイックルワイパーですが、しかし当然のように使用においては、無期不向きがあります。
基本的に、エタノールですからウェットエリアや、あるいは多量に汚れがあるような個所での清掃にはあまり向いていません。
しかしその一方で、ドライエリアでの清掃には非常に向いています。
ケースバイケースで使用するとよいかと思います。

向いている使用箇所
  • ドライエリア(包装室など)
  • サニタリールーム(入場前室など)
  • しっかり水切りし、乾燥させた清掃後の製造室
  • 局所的な問題箇所

 

不使用箇所
  • ウェットエリア
  • 多量に粉体を使用するエリア
  • 多量な土埃のある倉庫など
  • 多量な結露水、汚水が発生する箇所

 

まとめ

 

クイックワイパーのここが便利
  • 食菌性昆虫には抜群の効
  • 汚染個所を使い捨て処分できる
  • 細部まで清掃しやすい
  • 異物リスクが少ない
  • 除菌とともに場内の除去毛髪の確認もできる

 

このように非常に便利なクイックワイパー。
現場に応じて色々と試してみてください。

■□貴方の工場・店舗で悩んではいませんか■□
・どうやって防虫管理・衛生管理をすればいいか判らない
・今やっている防虫管理・衛生管理が正しいか判らない
・何か問題が発生したときの対応が判らない
・取引先や保健所の査察が不安だ
・でも余りコストもかけられない
だったら貴方が防虫・衛生管理のプロになればいいのです!

高薙食品衛生コンサルティング事務所にようこそ
  • 私達は、どんな工場、お店の方でも防虫管理・衛生管理のプロレベルに育成することが出来ます。
  • 何故なら、防虫管理・衛生管理のプロとは、基礎知識に加えて「正しい管理の仕組み」を作れる能力を持つ者のことだからです。
    この「管理の仕組み作り」を知るこそが、防虫管理・衛生管理のプロへの道なのです
  • そんな防虫管理・衛生管理のプロを育成し広めることで、日本の「食の安全安心」を、さらにより広く、より高くさせることが私たちの使命だと信じています
  • どうですか?
    そんな防虫管理・衛生管理のプロにあなたもなって、本当の「食の安全安心」を私達と一緒に広げていきませんか?