冬真っ盛り、毎日寒いですね。
さて、食品製造における、冬の異物混入にはどんなものが多いのでしょうか。
食品衛生管理のプロとしての経験と実感を踏まえ、まとめてみたいと思います。

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えいたします。

本日は、毎日365日、某かのかたちで触れている異物混入というものについて、書いてみたいと思います。

冬の異物混入の特徴

製造施設といえど、環境、気候といった外部要因にはやはり影響を受けるもの。
冬には冬特有の、夏には夏特有の問題というのが、それなりにあるものです。
そしてこの異物混入クレームも、意外とそうした影響を、多かれ少なかれ受けたりするもの。
では、冬の異物混入にはどんな特徴があるのでしょうか。

冬季における異物混入の特徴
  • 繁忙期もの、時期もの製造品の異物混入クレームが圧倒的に増える
  • 寒さという冬季の外気温影響を受けたものが増える
  • 化学繊維の毛髪混入の危険度が高まる
  • 静電気由来の異物混入の危険度が高まる
  • 相対的に内部発生昆虫の異物混入の危険度が高まる
  • 獣毛の異物混入の危険度が高まる

 

それでは、一つ一つ詳しく見ていきましょう。

繁忙期もの、時期もの製造品の異物混入クレームが圧倒的に増える

冬季にかかわらずですが、繁忙期、つまりその製品が多量に製造されるときには、やはり異物混入も増えるものです。
とくに年末年始は食品業界の繁忙期。
年末が一年で一番忙しいという食品メイカーは非常に多いことでしょう。

結果、製造数も増えればその可能性も増えますし、作業量が増えれば人的、環境的、資材由来的、その他様々な要因で異物混入も当然ながら増えていきます。
これは割と想像しやすい帰結だと思います。
植物片、或いは骨片のような資材由来異物混入が増えるのは、そのせいです。

また、とくにこのようなある時期に集中して製造を増やすような工場では、パートさんなどを一時的に増員し、製造の増加に対応します。
そうなるとどうしても、作業に慣れていない、教育が行き届かないなどといった問題が発生しがちです。
また製造量が増えれば、資材も当然ながら必要になります。
勿論職種にも大きくよりますが、一般的にこうした時期に一番多い異物混入は、合成樹脂の混入です。
つまりポリエチレンやポリプトピレンなどのプラスチックです。
何故でしょうか。
手袋の切れ端や、資材の包装片が混入しやすくなるからです。

しかし意外なところで。
上には敢えて挙げていませんが、実は冬って「製造由来ではない異物混入クレーム」が増えます。
もう少し直球にして言うと、消費者由来の異物混入クレームが増えます。
増える、というよりある時期に集中します。
それが、年末年始です。
そして「消費者由来の異物混入クレーム」とは、「明らかに工場内での異物混入ではないお客様の客先由来(であることは明白だが、でもこれって貴方のところで入ったんでしょとは言えないので表面上すいませんと言っておく)の異物混入のことです。

歯片が入っていた(製造現場では皆マスク着用ですから入るワケがありません)のような判りやすいものから様々ですが、年末年始の立て込みやすい時期には、それなりの割合でこうしたクレームを受けるものです。

寒さという冬季の外気温影響を受けたものが増える

どうして「寒さ」が異物混入に関係すると思いますか?

ヒントは、着衣です。
そう、セーター、或いはダウンジャケットの羽毛や、ファーの毛。
こうしたものの異物混入が、一昔前は冬場に多かったものです。

「一昔前」と書いたのは、近年はさすがに入場管理ルールの強化や無塵衣他の技術向上などでそうした毛の除去機能が大きく高まったからです。
しかし以前は(今も?)かなり「化繊毛」の混入が冬季の定番でした。

静電気由来の異物混入の危険度が高まる

…と、昔からこういう話をよく聞いてきたのですが、実際はそう変わらないような気もします。
科学的なことは他にお任せしますが、一つだけ言えるのは、その場合、どちらかといえば食品関係よりは、よりドライな環境である包装容器工場などがその対象になる、ということです。

また先の「化繊毛」の話にも繋がりますが、着衣の際に静電気で付着したセーターなどの化繊毛がそのまま場内に持ち込まれる、といったケースもあるでしょう。

相対的に内部発生昆虫の異物混入の危険度が高まる

冬でも昆虫の異物混入は発生します。
ただしどちらかといえば、通年的に内部発生している虫の混入の割合が多くなります。

「通年的に内部発生している虫」とは、例えばチャバネゴキブリだったりチョウバエだったりといった、冬でも発生がそう抑制されない昆虫です。
こうした虫は、冬であろうが関係なく異物混入のリスク対象となります。

しかし反面で、冬季は室温が16度を下回ることで昆虫の内部発生が抑制されるようなことがあるのも事実です。
例えば、カビが進行している工場などにおいても、食菌性昆虫の代表例であるチャタテムシ類などは内部発生が12月以降、著しく抑制されます。
結果、異物混入リスクもその分だけ低下します。

…などというのが通例なのですが、ついこの間、某製品にチャタテムシ類の混入事故が発生したと報じられていました。
やはり冬季といえど、油断は禁物ということでしょう。

獣毛の異物混入の危険度が高まる

どういうこと?という話ですが、一つは、先のような静電気由来。
自宅のペットの毛を場内に持ち込んで異物混入リスクとさせてしまった、みたいな状況がまず想定されます。

もう一つは、鼠です。
そう、冬は鼠の時期です。
というのも、冬は外部環境の激烈な寒さに鼠が暖を求めて、工場内に入りやすくなるのです。
その結果、鼠の毛が異物混入リスクとして場内に持ち込みやすくなります。

冬季こそが、異物混入対策はじめ衛生管理を進める時期

このように冬特有の異物混入というのも、実はあったりします。
が、比較的冬季は防虫対策、カビ対策や微生物対策なども穏やかな時期となるため、様々な衛生管理対策に手を付けやすい時期であると思います。

よって今のうちに、衛生管理対策をしっかりと進めておくことが重要です。
先に述べたような防虫対策や微生物対策についても、冬季は問題が潜在化するだけです。
そのため要因を改善させない限り、また時期がきて再発条件が整えば再び顕在化することでしょう。
このような時期にこそ、優先順位をつけての対応を極力進めておくことが、春季以降の衛生管理の必勝法なのです。

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