皆様、こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
今回も、ネットでも何処でも、ここだけしか「絶対に!」聞くことの出来ない神髄中の神髄、「プロが本気で教える衛生管理」をお教えいたします。

今回は、「プレ対策」についてお話致しますね。

リスクアセスメントに対する是正措置としての「プレ対策」

さて、前回まで「リスクアセスメント」についてお話させていただきました。

これらの結果、あなたの工場において多かれ少なかれ幾つかの問題が、恐らく発見・確認出来たことだと思います。

それらのうち看過しがたい重要な問題については、今後の防虫計画のプランニング、導入・構築の前に、まずは優先的に解決しておく必要が、当然ながらあることでしょう。

さて。
「管理」という仕組み上、「「C(Check):評価」」において基準値を逸脱した不具合が生じた場合、何らかの措置、「A(Action):改善」を行う必要があります。
その改善活動の各々一つ一つが、いわゆる「是正措置プログラム」です。

ここにおいて、「CAPDサイクル」、つまり「P→D→C→A」ならぬ「C→A→P→D」のサイクルに則って言うならば、
以前にも何度も伝えように、先に行った「リスクアセスメント」は言うまでもなく、そのサイクルの最初の「C(Check):評価」にあたります。

そして。
この「C(Check):評価」に続く「A(Action):改善」こそが、発見された問題への「是正措置プログラム」である、この「プレ対策」なのです。
言ってみればこの「プレ対策」とは、その後続く「P(Plan):計画」に向けた「A(Action):改善」としての、「管理準備段階の事前措置」ということになるでしょうか。

「プレ対策」では何をするのか

「管理準備段階の事前措置」、
つまり防虫管理に向けた準備段階での事前な措置ですから、この「プレ対策」の目的は以下のように明確です。

「プレ対策」の目的
  • 現存するリスクを、管理可能な許容範囲(アラートレベル)内に抑制する
  • それにより、管理計画の初期導入をスムーズ化させる

 

なお、少し後に詳しく別途解説しますが、「アラートレベル」とは(GMP上の)専門用語であり、警戒水準、つまりは「これ以上リスクが高まると危険であると警告されるレベル」のことです。
防虫管理においては、評価基準値、つまり「いいか悪いか」をジャッジする基準となるレベルのことを言います。

それを踏まえて考えると。
まずは現存するリスクを「アラートレベル」、つまりは「評価基準値」である、ある程度の管理が可能なレベルであると想定される許容範囲内にまで押さえることで、工場の問題をある程度リセットすること。

そして、その環境整備の上で、これから設計する防虫管理計画をスムーズに取り込むこと。

この二点こそが、「プレ対策」を実施する目的となります。

よって「プレ対策」においては、当然ながらその管理の「許容範囲を越えたリスク」が対策の対象となります。
すごく乱暴に判りやすく言えば、「よく見たら見つかった、放っておけない深刻なヤバい問題」、ということですね。
で、その「ヤバい問題」を「ヤバくない」レベルにまで軽減させる。それがこの目的、というわけです。

ではどんなことが、「ヤバい問題」=「防虫管理上の許容範囲外」となるのでしょうか。
大きく分けて、二つあります。

「プレ対策」の対象
  • 昆虫の、大量な内部発生
  • 昆虫の、大量な外部侵入

 

大量な「内部発生」、あるいは大量な「外部侵入」。
結論から言えば、このいずれか或いは両方が生じているとき、これらのリスクに対する何らかの「プレ対策」が必要になります。
(つまり、工場の防虫管理上において危険と言うべき状況は、大量な「内部発生」か大量な「外部侵入」だということです)

例えば。
場内を目視踏査していたら、工場の製造室内で汚水の滞留箇所からコバエが発生していたのを発見した。
或いは、他にもドアの隙間が生じていて、ここから大量に外部の生息昆虫が侵入していたのを発見した。
などなど。

こうした問題が発見された場合は、やはり何らかの「プレ対策」、
つまりは早急な事前の対応が必要になってくることになります。

対策を行う以上、その問題に対する要因分析が重要だ

ただしここで2点ほど、押さえておくべきポイントがあります。

「プレ対策」を行う上で注意すべきポイント
  • 要因分析をしっかり行う
  • 効果検証を実施する

 

順を追って説明しましょう。

何らかの「問題」を発見した場合、その「問題」の「要因」に対する「対策」が必要になる。
この話も既にしてきたことでしょう。

つまり「要因」がブレると、「問題」は基本的に解決されません。

先の例えのように、ドアに隙間があって侵入している、つまり「ハードの不具合由来」から入っている「外部侵入要因昆虫」に対し、
いくら場内清掃をしても、
つまりは、いくら「ソフト上の不具合」による「内部発生要因昆虫」の対策をしても意味がない、ということです。

…と。
ここまでこうやってロジックに基づいてお話をすると「そりゃそうだ」と理解出来ることでしょう。
しかし、これがそれを実際にやろうとすると、実はなかなか、というかかなり!難しいのが現実です。

何故か。

その虫が、外部侵入要因なのか内部発生要因なのか、
或いは、どんなところで発生するのか、
それが一般の方には判断が難しいからです。

そして、そこが実は防虫管理屋のプロの腕前や知識や経験値だったりするわけです。

取りあえず、これ以降のお話をすると長くなってしまうので、ここでは割愛します。
近く、自社管理、自社での駆除施工のお話をする予定ですので、これ以降はそこでしっかり詳しく触れることにしましょう。
まずは、こうした理由からもし問題があったらプロの手を借りたほうが、最初はいいのではないか、ということだけ知っておいてください。
(あ、プロといってもこの要因分析力のレベル差はかなり大きいですからね。
それも加えておきます)

対策はいつも「効果検証」で実証する

もう一つ、重要なことがあります。

「プレ対策を行ったら、必ずその効果検証を行って、対策効果を実証する」

ということです。

つまり、

PDCAでも、CAPDでも、

必ず「A(Action):改善」の後には、その改善に対する小さな「C(Check):効果検証」がある、

というのを忘れないでください。

一番簡単で明確な「効果検証」の方法は、
何らかの是正措置を施した箇所の周辺に、複数の組立式の簡易床置き捕虫トラップを設置します。

1~2週間後、そのトラップの中の捕虫状況を確認し、
対象昆虫の捕獲数が減っていれば、効果ありと評定出来るかと思います。

もし減っていない、あるいは増加しているのであれば、
その「対策」のピントがずれています。
別途対応が必要です。

まとめ

今日は「リスクアセスメント」結果に対する是正措置、「プレ対策」についてお話しました。

今回伝えたかったこと
  1. リスクアセスメントに対し、重要な問題への是正措置に対しては、「プレ対策」にて対応する
  2. プレ対策の目的は、次の通り。
    ・現存するリスクを、管理可能な許容範囲(アラートレベル)内に抑制する
    ・それにより、管理計画の初期導入をスムーズ化させる
  3. プレ対策の対象は、次の二つ。
    (つまり次の二つが、工場のヤバい状況)
    ・昆虫の、大量な内部発生
    ・昆虫の、大量な外部侵入
  4. プレ対策のポイントは次の二つ。
    ・要因分析をしっかり行う
    ・効果検証を実施する

 

何度にもなりますが、これらに基づいて、まずは深刻な問題を有る程度軽減させることが、この「プレ対策」の役割です。

では次は、それを終えての防虫管理計画のプランニングです。
ここが実は一番楽しかったりします(笑)。

では、今日はこの辺で。

■□貴方の工場・店舗で悩んではいませんか■□
・どうやって防虫管理・衛生管理をすればいいか判らない
・今やっている防虫管理・衛生管理が正しいか判らない
・何か問題が発生したときの対応が判らない
・取引先や保健所の査察が不安だ
・でも余りコストもかけられない
だったら貴方が防虫・衛生管理のプロになればいいのです!

高薙食品衛生コンサルティング事務所にようこそ
  • 私達は、どんな工場、お店の方でも防虫管理・衛生管理のプロレベルに育成することが出来ます。
  • 何故なら、防虫管理・衛生管理のプロとは、基礎知識に加えて「正しい管理の仕組み」を作れる能力を持つ者のことだからです。
    この「管理の仕組み作り」を知るこそが、防虫管理・衛生管理のプロへの道なのです
  • そんな防虫管理・衛生管理のプロを育成し広めることで、日本の「食の安全安心」を、さらにより広く、より高くさせることが私たちの使命だと信じています
  • どうですか?
    そんな防虫管理・衛生管理のプロにあなたもなって、本当の「食の安全安心」を私達と一緒に広げていきませんか?