皆様、こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。

前回は、工場での防虫管理における虫の分類の仕方のお話をさせていただきました。

虫をリスクの「要因」に基づいて、

・「外部侵入要因昆虫」
・「内部発生要因昆虫」

と大きく二つに区分けし、そしてそれぞれ各々に、

・「ソフト(管理運用)上の不具合由来」
・「ハード(設備構造)上の不具合由来」

という、「要因」上の分類が可能であり、また必要だ、というお話です。

今日はこれをもう少しだけ、掘り下げることにします。

さて。
このようなお話をすると、たまに次のような質問を受けることがあります。
「工場のすぐ外で発生したものは、内部発生ではないのですか?」
こういう質問者は、「管理」について、少し考え直す必要があります。

まず最初に、私は、「管理」とは、というお話をしました。

当たり前な話だったのでここでは触れなかったのですが、
「管理」には、必ず「管理対象」が、「管理領域」が、存在します。

「管理」には、まず「管理対象」があって、
そしてその上で、その「管理対象」に対し管理を行う「目的」があり、
その「管理対象」が目指すべき「目標」があって、
そしてその「管理対象」が行うべき「方針」がある。

例えば、「自己管理」だったらその対象は、自己、あるいは自己の生活環境などが「管理対象」、「管理領域」ですよね。
他人は、あくまで管理領域外ですよね。
「財務管理」だったら、その対象は自分の会社、或いは委託されたお客さんの会社が「管理対象」、「管理領域」ですよね。
よその会社の財務は、当然ですけど管理領域外ですよね。

「工場の防虫管理」、ということは、その管理対象は「自分の工場」の中です。
工場の外は、管理対象外、となります。

つまり、ここには前提として、
「では貴方はどこまで管理ができますか?
 どこまでを管理の領域とするのですか?」
という問いがまず最初にあります。

そりゃあ隣の施設の土地内はさすがにどうも出来ないだろう、
でも工場の敷地内はどうだ。
成る程、ではそこを完全に管理出来るのですか?
自然現象を、雨や風を、貴方はコントロール出来ますか?
と、そこまではさすがに言いませんが(笑)、少なくとも緑地整備や排水管清掃など、多少の働きかけは出来るとしても、やはりコントロールが完全に及ばない範疇は、あくまで「管理領域外」とすべきでしょう。

つまり、
「内部発生の”内部”とは、”管理領域内部”である、
 外部侵入の”外部”とは、”管理領域外部”である」
ということが原則になります。

○は管理出来るもの、△は難しいもの、×は不可能なもの、という意味です。

例えば、下水内で発生している昆虫は、薬事亜などを流せば多少は駆除出来るかもしれませんが、完全にコントロールは難しいですよね。
その場合、下水という「管理領域の外部」にて発生したものが、「管理領域内部」に入ってくるのですから、「外部侵入要因昆虫」となります。
工場の外周設置のグリストラップや緑地帯などもそうでしょう。

尤も多くの場合、そうした「管理領域」は曖昧なものとなるでしょう。
ですが、まずはこのように「管理領域」を有る程度設定し、管理していくことが有効です。

…と、ここまで話して。
「では管理領域外である外部環境、例えば敷地内の緑地帯には何もしなくていいのか」
と誤解される方がおられると困りますので、最後に補足しておきます。

私がここで解説しているのは、あくまで「管理領域」の話です。
ですから、管理領域としての、例えば「工場内(管理領域内)である前室」と「(管理領域外としての、例えば)植栽などの緑地帯」では、防虫対策が違いますよ、ということです。
具体的には、双方におけるリスクのレベルが違いますので、それに応じた目的の対策が必要になってきます。
ですから、工場領域外には、工場への影響を軽減させるための「環境リスク対策」が必要ですし、工場内であれば、外部からのリスクを持ち込ませないような「侵入リスク対策」が必要です。
つまりこれらを分けて考えてください、ということです。

このお話は後日詳しくいたしますが、とにかくここでは、決して外部環境はどうなろうが放置せよ、と言っているわけではないことを、どうか誤解しないでください。

追記:上のお話はこの記事を参考にしてください。

では、今日はこの辺で。

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