皆様、こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。

このブログでは、初っ端から論理的で抽象的な話をしまくってきました。
はっきり言って、防虫管理、衛生管理においてこうした切り口で説いているものを他で見ることはないでしょう。
ですが、これらは衛生管理、防虫管理の最も基礎的な「ロジック」です。
私自身、この世界をそれこそ長年にわたって経験してきていますが、
こうしたものを理解している人(業者)とそうでない人(業者)では、管理結果が全く違います。
いや、そりゃそうでしょう。だって何でもそうですが、土台がぐらぐらな上に管理を構築したって、安定するわけがないのです。
それはこの世界だって、何処だって同じです。

このブログでは、これから少しずつ、具体的な管理のやり方についてお話していきます。
ですが、これまで述べたような考え方は、管理の基本中の基本、ベースの概念になります。
何度も戻っては繰り返し話すことになるとは思います。
その都度、どうか改めてよく考え直すようにしてください。

では、
そろそろ虫のお話に入っていくとしましょう。
まず最初は、虫をどう分類すればいいのか、という話です。
おっとその前に。
「外部侵入?内部発生?そんなの知ってるよ」
という品管さんや工場管理者様がもしいたら、どうぞ今日の内容を読んで改めて考えてみてください。
防虫管理の業者さんが毎月何となく出してきている結果データがなんでそうなっているのか、きっと再確認されることでしょう。
(というかそれも予め説明しない、出来ていない時点で、業者さんのレベル上の問題があると私は思いますが)

さて。
工場での防虫管理において、「虫」をどのように分類すればいいのか。

ここで大切なのは、
経営上の「リスクマネジメント」において、「虫」というリスクをどう捉えて管理すべきか、ということです。
そのリスクはどの領域にあるのか。
工場という管理可能な領域の「内側」なのか、それとも領域外の「外側」なのか。
こうした、リスクの「要因」によって、まずは虫を大きく二分に分類する。
ここから、防虫管理の基本がスタートします。

いいですか、
学者さんのように生物学上で分類するのではありません。
重ね重ねですが、重要なのは「リスクに対する要因」に基づいて分ける、ということです。
何故なら、これは「防虫管理」、つまりリスクに対してのマネジメントだからです。

もう少し具体的な例題を出しながら、考えるとしましょう。

貴方のところに現場から、1匹の虫の発見情報があがってきました。
貴方はこれをどう捉えますか。
そう、この間も挙げさせて頂いたお題です。

虫は、何もない空間からいきなりポンと出てくるような魔法の類ではありません。
だって、「ジョジョ」のスタンドでもなければ、「HUNTER×HUNTER」の念でもないのです(笑)。
ということは、必ず次のいずれかによって、そこへの存在が決定づけられていることになります。

①外部侵入要因種:工場の外から、入ってきた存在
②内部発生要因種:工場の外から一旦入ってきたものが繁殖し、その後工場で生まれ育った存在

そこにある1匹の虫は、①「外部侵入要因昆虫」なのか、それとも②「内部発生要因昆虫」なのか、どっちなのか。
つまりこの虫は、工場の外周の自然環境に生息していたものが何らかの問題によって入ってきてしまったものなのか(外部侵入要因昆虫)、
それとも一旦は外から入ってきたものの、何らかの条件が揃ってしまい工場内で繁殖し、育ってしまった工場育ちのものなのか(内部発生要因昆虫)。
これを見極め、見定めることこそが、防虫管理の基礎中の基礎、要(かなめ)中の要(かなめ)になります。

…当たり前。
うん、考えてみると実に当たり前でしょう。
確かに当たり前の話なんですけど、でもこれが物凄く重要なんです。
何故か。

理由は幾つかありますが、まず最大の理由は、これ。

工場のリスクがどこにあるのか、その「要因」によってとるべき「対策」が変わってくる、
ということでしょう。

つまり、こういうこと↓です。

はい、ここで防虫管理の4要素、
①「評価」
②「問題」
③「要因」
④「対策」
を、まず思い出しましょう。

「虫」がいたという②「問題」に対し、③「要因」がどこにあるのか。

それは、管理領域内、つまりは工場の「中」、「内側」にリスクを孕んだ「内部発生要因昆虫」なのか、
それとも管理領域外、つまりは工場の「外」、「外側」で起因し、それが内部に入りこむことによってリスクが生じている「外部侵入要因昆虫」なのか。
③「要因」分析というレベルにおいて、この二つはまるで異なってくるはずです。

そして。
それら「外部侵入要因昆虫」と「内部発生要因昆虫」においても、更にそれら自体の要因別でソフト・ハードから大きく二つに分けられることになります。
まずは、「外部侵入」というリスクの「要因」が、「ソフト(管理運用)」に由来するもの。
例えば、よくあるケースが、包材や資材の搬入の際に、それらに付着して持ち込まれてしまうという状況の場合がそうですね。
或いは、ドアを解放状態にしてあるために、昆虫の侵入をシャットアウト出来ない、といった状況の場合もそこに含まれるでしょう。
その一方で、施設の封水トラップなどが壊れていたり、ドア自体に隙間が生じている、といったときは、これは「ハード(設備構造)」に由来する問題であるでしょう。

とこのように考えると、「内部発生要因昆虫」についても、同様のソフト由来・ハード由来としての区分けが出来るはずです。
例えばその「内部発生」は、清掃不足などといった「ソフト」に起因して発生してしまったのか。
それとも機械トラブルなどが生じて、「ハード」に起因して発生してしまったものなのか。
こうして「内部発生要因昆虫」もまた、ソフト由来、ハード由来と、その要因に基づいて分けることが出来るでしょう。

そうです、そろそろご理解出来たでしょうか。
何故このように、虫を「要因」別に区分けしなければいけないのか。
それは上のように、その「要因」によって、次のうつべき「対策」が全く変わってきてしまうからです。

例えば、現場でよくあるケースが、先の例題に対し、1匹の虫を前に「清掃」を強化せよ、という指示を出しているような事例です。
これは、ここで言うところで、「内部発生要因昆虫」の「ソフト上の不具合に起因」する虫に対し、「ソフト」の対策をせよ、という指示ですね。
そう、↑上のような状況です。
もしそれが、しっかりと正しく要因分析されていて、その結果であればそれでいいでしょう。
しかし、それではこの虫が、外壁の壁面のクラックのような隙間から入ってきている、つまりここでいうところの「外部侵入要因種」の「ハード上の不具合に起因」しているという、まるっきり逆の「要因」をリスクとしていた虫だったらどうなるでしょうか。

いや、清掃によって工場内が綺麗になるのは、決して悪いことだけではありません。
ですが、この問題については「要因」自体が違っているのですから、問題解決には全くならないでしょう。
よってこの場合は、↑のように、「外部侵入要因昆虫」に対しての「ハード」的な対策が必要になります。
しかしここで上司から出された指示は、清掃というあくまで「内部発生要因昆虫」の中の「ソフト」に起因する×の対策。
これでは、完全にピントがズレてしまっています。
すると、折角の問題に対しての改善活動が、期待している効果を生まないことになります。
これでは防虫管理という経営上の「投資(カネ)」が、リターンにそぐわなくなることでしょう。
企業において投資が効果(リターン)を生んでない、ということは経営において深刻な問題、であるでしょう。

おっと、少し難しくなってきて、皆様、こんがらかってしまってはいないでしょうか。

取りあえず今回は、防虫管理上の「虫」の分類として、そのリスクの「要因」に基づいて、
・「外部侵入要因昆虫」
・「内部発生要因昆虫」
というものがあり、
そしてそれぞれ各々に、
・「ソフト(管理運用)上の不具合由来」
・「ハード(設備構造)上の不具合由来」
という、「要因」上の分類が可能であり、また必要だ、ということを是非とも覚えておいてください。
(勿論、ただ分類するのではなく、それはこうしたリスクマネジメント上の「要因」に基づいている、ということが重要です。)
まずは防虫管理は、すべからくこの分類からがスタートラインです。

では、今日はこの辺で。

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