工場の防虫対策のプロがその基礎を「本気で」教える、このシリーズ。
前回は、PCO、「防虫管理」において最も重要で本質的な話であるがゆえに、少し抽象的で難しいお話をしてしまいました。
ですから2回目である今回はもう少し、違う角度からこの「防虫管理」について話していくことにしますね。
それは、「IPM」とは何か、という話です。

改めまして、皆様こんにちは。
高薙食品衛生コンサルティング事務所です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えいたします。

 

今日のお話の概要
  • 「IPM」とは、「Integrated Pest Management」の略で、日本語で言うと「総合的有害生物管理」という意味である
  • しかし、それを本質的に理解されていないケースがしばしば見受けられる
  • 「IPM」は「総合的有害生物管理」なのだから、当然「管理(MANEGEMENT)」としての「目的」と「目標」と「方針」がある
  • そしてそれらに向けて「PDCAサイクル」を回すことが、その本質である

 

 

「IPM」とは何か

昨今流行の防虫管理方法として、「IPM」というものがあります。
そして我が社でも、防虫管理には「IPM」を適用しています。

「IPM」とは、「Integrated Pest Management」の略で、日本語で言うと「総合的有害生物管理」という意味になります。

 

元々は農業害虫対策のための考えでしたが、最近PCOに取り入れる考え方が主流になっています。
尤も、「ビルメン」と「工場」での防虫管理については少々分けて考える必要があるでしょう。

「IPM」をどのように理解すべきなのか

では、「IPM」はどのように理解、解釈すればよいでしょうか。

まず、一番簡単な「IPM」の説明は、こちらにある通りです。
概ねこの内容に、一応、私も同意し理解ています。

 

さて、ここにある説明を以下、引用させていただきます。

「総合」とは、様々な防除対策を組み合わせて行うという事で、
薬剤偏重による環境への悪影響を低減すると共に、
より効果的な防除を目的とした手法です。

具体的には、
予め防除対象生物や場所ごとに「維持管理基準」を定め、
事前調査により問題点や維持管理基準を超える場所をその都度見定め、
状況に見合った最適な防除対策を実施し、
実施後にはその効果をきちんと判定します。

 

はい、読みやすいように勝手に改行させていただきました(笑)。

では。
ここで前回のおさらいです。
「管理」とは、何でしたか?

「管理」、というからには
①まず「目的」があって、
②それを果たせうる「目標」があって、
③それに向かうための「方針」がなくちゃいけない。

そうです、
「管理」とは、
「目的」と「目標」と「方針」があるものです。

そして、その意味でも「IPM」は、なるほど確かに「管理」です。

「IPM」は「管理」である
  1. 目的:「薬剤偏重による環境への悪影響を低減すると共に、より効果的な防除」
  2. 目標:予め防除対象生物や場所ごとへの「維持管理基準」
  3. 方針:「様々な防除対策を組み合わせて」、「状況に見合った最適な防除対策を実施」し、「実施後にはその効果をきちんと判定」する

 

もう少し判りやすく、シンプルにまとめ直しましょう。
つまり、こういうことです。

「IPM」は「管理」である
  1. 目的:「環境影響の低減と効果的な防除」のため
  2. 目標:「維持管理基準」に向けて、
  3. 方針:様々な防除対策の組み合わせ」と「事後の効果判定」を行う

 

そう、つまり「IPM」は、「有害生物」の「管理(MANAGEMENT)」手法です。

で、その手法(方針)は、「総合的」に行うこと。
当然、「管理」なので、
そのためにPDCAサイクルを回す必要があります。

この場合のPDCAサイクルはどのようになるか。
つまりこういうことです。

「IPM」のPDCAサイクル
  • P(Plan):「IPM」に基づいて「維持管理基準」に向けて、
  • D(Do):最適な防除対策を選択・実施し、
  • C(Check):効果判定をする
  • A(Action):効果がなければ別の防除対策を模索する

 

さあ、このようにして捉えなおして見ると、
どうも「薬剤だけでなく、違った手法も様々取り入れる防虫対策」のことだけがその本質だと偏った解釈をされがちな「IPM」も、もう少し違った見方が見えてくるはずです。

まとめ:「管理(MANEGEMENT)」が重要なのだということ

このように、「IPM」の本質は「管理(MANEGEMENT)」です。
つまり、「総合的」に、「有害生物」(虫)を、「管理(MANAGEMENT)」する。それが「IPM」です。

いいですか、
この「管理」が、前回も話したように、実は重要なんです。

じゃなかったら、
例えば先のような「薬剤だけでなく、違った手法も様々取り入れる防虫対策」だったら、
「IPM=総合的有害生物管理」じゃなくて、例えば「総合的な有害生物”防除”」、でいいじゃないですか。

そうではなく、ではなんでここで「管理」なのか、ということ。
それは、「目的」をもって「目標」に向かい、そのためにPDCAサイクルをまわすことを意味しているから、です。
ただ駆除作業をするだけではない、そこに「管理」があるには、ここで話してきたようなそれなりの意味があるからなのです。

そして、
こうした意味からも、わが社では「IPM」を適用しています。

少なくとも、「ウチはIPMです、対策は薬剤だけじゃないんです」、だのと言っている業者さんとは、
そこが、「管理」の捉え方がまったく違っています。

以上、このように、このブログでは食品衛生の最新情報や知識は勿論、その世界で長年生きてきた身だから知っている業界の裏側についてもお話しています。
明日のこの国の食品衛生のために、この身が少しでも役に立てれば幸いです。

 

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